【センバツ】トレンド入り〝東海大対決〟 敗れた甲府・村中監督「門馬君ならやりかねない…」

〝奇襲〟先発で好投した東海大相模・石川(右)

第93回選抜高校野球大会(甲子園)第2日第3試合は、東海大相模(神奈川)が東海大甲府(山梨)を延長11回の末に3―1で下した。

センバツでは初の東海大系列校同士の対戦となり、ユニホームが酷似していることもあり大きな話題を呼んだ一戦。結果は、昨秋の関東大会準々決勝で逆転サヨナラ負けを喫していた東海大相模が雪辱を果たした。

東海大相模OBで前任は母校の監督だった東海大甲府の村中秀人監督(62)は「敵将」として母校の校歌を初めて聖地のグラウンドで聞いた。「非常に複雑でしたね」。偽らざる本音を明かすと、続けて後輩の奇策をたたえた。「門馬君ならやりかねないとは思ったんですが…。普通は初戦で、関東大会で負けたチームが彼でくるとは思いもしなかった」。

村中監督が「まさか彼で…」とこぼしたのは、東海大相模を率いる門馬敬治監督(51)が大会直前に登録変更されたばかりの背番号「18」の右腕・石川(3年)を先発に立ててきたこと。相手エース左腕・石田(3年)の対策を徹底してきた東海大甲府としてはゲームプランが大きく崩れる展開となり、結果的に8回6安打1得点に封じられる形となった。

一時「東海大対決」がツイッターのトレンドTOP10に入るほど話題となった一戦。その高い注目度にふさわしく名将同士が熱いタクトを振るい、一進一退の攻防で高校野球ファンを大いに楽しませた。

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