沖縄で新たに感染66人感染、コロナ第4波を警戒 県「若い世代で拡大」【3月21日朝】

 沖縄県は20日、新たに10歳未満から80代までの66人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。5日連続の増加で、60人以上は1月30日(76人)以来。若い世代の感染者の割合が高くなっており、県は「若い世代の飲食を含む交流によって、だんだん感染が広がっている」と分析し、「第4波」への警戒を強めている。同日、全国知事会のウェブ会議に参加した玉城デニー知事は、国の緊急事態宣言解除を前に「流行の第4波とならないために、感染防止対策を広く呼び掛けることが重要だ」と危機感を示した。

 1日当たりの感染者数は16日27人、17日35人、18日43人、19日44人と連日増加。20日までの5日間だけで215人が感染したことになる。県内の直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は14.94人となり、宮城県(21.72人)に次ぐ全国2番目に順位を上げた。

 20日発表の66人の地域別は那覇市20人、宜野湾市15人、浦添市13人、南部保健所管内6人、沖縄市と中部保健所管内が各3人、うるま市2人、南城市と糸満市、石垣市、「確認中」が各1人。那覇や宜野湾、浦添の3市で計48人と7割強を占めた。

 年代別では70代以上の高齢者は1人のみだったが、20代23人、30代18人と若い世代の感染が目立っている。推定感染経路が判明しているのは66人のうち30人で、うち飲食関係13人、家族11人、友人3人、職場2人、詳細不明1人だった。県内の累計感染者数は8727人。

 米軍関係の新規感染も増加傾向がみられる。20日は嘉手納基地で2人、キャンプ・ハンセンで2人、キャンプ・キンザーで1人、キャンプ瑞慶覧3人、トリイ通信施設で1人の合計9人の感染が県に報告された。累計は997人。17日以降の4日間で計33人の感染が確認されている。

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