MLB公式サイト「ダルビッシュの開幕投手はほぼ間違いない」

日本時間3月21日、ダルビッシュ有(パドレス)は実戦形式の練習に登板し、5回途中まで打者18人に対して被安打2、奪三振8、与四球1と順調な仕上がりをアピールした。本番を想定したルーティーンで登板に臨み、予定された4イニングをスムーズに投げ終えたため、ラリー・ロスチャイルド投手コーチに志願して5回も続投。今春最多となる64球を投じた。まだ開幕投手は発表されていないが、自身2度目の開幕投手を務めることが確実視されている。

ローテーションの順番では、この日はダルビッシュがオープン戦に登板する予定だったが、パドレスは過去2先発の内容に満足しており、開幕ロースター入りを争う有望株ライアン・ウェザースに先発のチャンスを与えることを選択。ダルビッシュはチームメイトを相手にした実戦形式の練習で投げることになった。それでも緊張感を失うことなく、見事なピッチングを披露。レンジャーズ時代の2017年以来4年ぶり2度目となる開幕投手の座をほぼ手中に収めた。

今春のダルビッシュは中5日のスケジュールで調整を進めており、次回登板は日本時間3月27日のマリナーズ戦が有力。そこから中5日でダイヤモンドバックスとの開幕戦(日本時間4月2日)となる。メジャーリーグ公式サイトは「パドレスはまだ正式に開幕投手を発表していないが、ダルビッシュが開幕投手を務めるのはほぼ間違いない」と伝えており、ダルビッシュも「あと何年、野球ができるかわからないし、ラストチャンスかもしれないので」と意欲を見せる。

2017年のインディアンスとの開幕戦では7回途中まで98球を投げ、被安打4(うち被本塁打1)、奪三振4、与四球5、失点4という内容で降板。勝利投手の権利を持っていたが、チームが逆転負けを喫したため、白星を手にすることはできなかった。ダルビッシュは当時を振り返り、「今は全くレベルが違う投手になっている」と語る。この4年間で大きな進化を遂げたダルビッシュは開幕戦のマウンドでどんなピッチングを見せてくれるだろうか。

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