安全運転スコア競う 九州で初実施 あいおいニッセイ同和損害保険と島原市

コンテストに用いられている電子タグ(左)と、走行データの点数などを表示するスマートフォン向け専用アプリの画面

 あいおいニッセイ同和損害保険は長崎県島原市の協力を得て今月、車の運転手が燃費を節約し安全に運転するスコアを競うセーフティードライブコンテストを九州で初めて実施している。電子タグを付けた車を運転してもらい、集めた走行データを今後、市内の交通事故防止に役立てる。
 市と同社が2017年に結んだ地方創生に関する連携協定の取り組み。市民や市内の職場に勤務する人たち約50チーム(4人1組)が参加する。最先端の通信技術を使い、速度など運転状況を記録。運転の“見える化”をゲーム感覚で体験してもらい、安全運転意識の向上を図る。
 参加者の車に電子タグを取り付け、スマートフォン用の専用アプリをダウンロード。タグが急ブレーキや急発進、速度超過など5項目の運転状況を検知し、アプリと連動して走行データを診断、点数化する。減点方式で審査するコンテストはチーム対抗戦と個人戦。
 市市民安全課によると、参加者から集めた走行データを基に、交通事故につながりかねない急ブレーキや急ハンドルなどが多い地点を特定。危険箇所を項目ごとに示した地図を4月末に作製するという。同課の谷川誠一班長は「コンテストで得た情報は交通安全対策に活用できる。市道などハード面の改良にも役立てたい」と話す。

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