【千葉県知事選】異色候補組の4位争いは大接戦もピエロ河合氏、後藤氏が下位に沈む

左から皆川氏、平塚氏、加藤氏、河合氏、後藤氏

千葉県知事選が21日投開票され、立憲民主党などが支援した熊谷俊人前千葉市長(43)が初当選したが、選挙戦を賑わせた異色候補組の得票争いはシ烈を極め、22日午前1時30分過ぎに最終得票が確定した。

140万9496票で圧勝した熊谷氏に続いたのは、自民党推薦で元県議の関政幸氏(41)で38万4723票。共産党が推薦した元予備校講師の金光理恵氏(57)が12万2932票で3位につけた。ここまでは国政政党が推薦・支援した候補で、事前に予想されていた。

〝裏選挙〟ともいえる異色候補組の争いは、4位から8位までが1万票差内の激戦となった。2万256票を得て、4位に入ったのは地域通貨「房」の発行を訴えた元県立高校校長で無所属の皆川真一郎氏(66)。地盤の松戸市を中心に県北西部で票を伸ばした。

5位は、1万9372票の「ワクチンは絶対に打ってはいけません」「マスクを外そう!」などと訴えた国民主権党の平塚正幸氏(39)。一昨年の参院選、昨年の都知事選に続く、3度目の選挙戦で、支援ボランティアが県内全域にポスター張りに奔走していた。

6位は小池百合子都知事との結婚を告白した無所属で医師の加藤健一郎氏(71)で1万5986票。政見放送で一躍、無名候補から爆弾印の候補に昇格し、注目を集めていた。

ブービーとなったのは、「千葉県全体を夢と魔法の国にする党」で、「ゴミは星のかけらと呼びたい」「外房をシー」などと千葉県のディズニー化を訴えた河合悠祐氏(40)で、1万5166票。ディズニーランドを擁する浦安市でも〝至宝流出〟が懸念されたのか、少数支持にとどまった。

予想外となったのは1万2150票で、最下位に沈んだ「ベーシックインカム党」の後藤輝樹氏(38)だ。これまで国政選挙の常連で、昨年の都知事選では22人中8位に入ったのに続き、異色候補の中ではトップに立つと思われたが、振るわなかった。

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