“ワクチン休暇”に医療従事者から賛同の声「様子を見るために接種の翌日に取るのも良い」

河野太郎ワクチン担当相

国内でも副反応やアナフィラキシー症状が報告されている新型コロナウイルスのワクチンについて医療従事者から「ワクチン休暇」に賛成の声が上がっている。

河野太郎ワクチン担当相は、17日の参院予算委員会で、新型コロナワクチン接種のための「ワクチン休暇」について「しっかりと休暇を取ってワクチンを打ちやすくできるように経済界に働きかけなければならない。現役世代の接種の順番になる前に詰めていきたい」と述べた。

さらに、河野氏は「現役世代が打ち始めると、副反応で発熱する人も出てくる。無理に出勤をしないことも大事だ」と指摘。ワクチンは基本的に居住地での接種を求められていることを踏まえ「大都市圏に通勤している方も大勢いる。居住地で接種してもらうために半日なり1日の休暇を取って、接種してもらうことが必要になってくる」と話した。

医療従事者への先行接種開始以降、国内ではアナフィラキシー症状、あるいはその疑いの報告が相次いでおり、ワクチンの副反応が海外より多いように思われるといった声も上がっている。

特に、発疹や腹痛、呼吸困難、意識障害など、様々な症状が現れるアナフィラキシーはこれまでに疑いを含めて36例報告されており、ワクチン接種を受けた後に、くも膜下出血で死亡したケースも1例ある。

実際にワクチン接種を受けた、ある医療従事者は「打った当日は特に痛みは感じなかったが、翌日になると筋肉痛のような痛みがあった」と振り返る。

こうした経験から「接種後は重い荷物を持ったりしない方がいいと思った。痛みが出るのは個人差があると思うが、もしワクチン休暇が取れるようになったら、副反応など様子を見るために接種の翌日に取るのも良いのではないか」と話す。

ワクチン休暇は実現するのか。

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