<レスリング>乙黒拓斗選手が自衛隊に入隊、兄・圭祐選手との“強力タッグ”で東京オリンピックへ向かう

 

自衛隊の一員になった乙黒拓斗選手

 2018年世界チャンピオンで東京オリンピックの男子フリースタイル65kg級の代表に内定している乙黒拓斗は3月15日に山梨学院大を卒業し、22日に自衛隊(2等陸曹)の着工式に臨んだ。

 今後は、日本協会の男子フリースタイル強化委員長を務める井上謙二監督(2004年アテネ・オリンピック銅メダリスト)や2012年ロンドン・オリンピック男子フリースタイル66kg級金メダリストの米満達弘コーチらの指導の下、東京オリンピックへ向かう。

 乙黒は「きょうから新天地でのスタートとなります。気を引き締め、東京オリンピックに向けて日々全力で過ごしていきたいです。自衛隊には先輩として兄(圭祐)がいます。困ったことがあったら、兄弟で力を合わせて頑張っていきたいです」と話し、兄との“強力タッグチーム”でオリンピックの優勝を目指す。

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 同オリンピックの74kg級で代表内定を決めている圭祐は「弟が入隊し、いい刺激を受けています。兄弟で力を合わせて東京オリンピックに向けて頑張ります」と話した。

 両選手とも来月13日からカザフスタン・アルマトイで行われるアジア選手権に出場する。乙黒拓は昨年2月のアジア選手権(インド)以来、約1年2ヶ月ぶりの大会出場。乙黒圭は昨年3月のオリンピック代表決定プレーオフ以来の試合出場で、大会出場は2019年12月の全日本選手権以来。国際大会は2019年11月のビル・ファーレル国際大会(米国)から約1年5ヶ月ぶりとなる。(写真提供=自衛隊体育学校広報班)

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