川崎市内で受け継がれてきた伝統野菜「のらぼう菜」の収穫が、同市多摩区の農家で最盛期を迎えている。青々としたみずみずしい春の味覚を食卓に届けようと、出荷に汗を流している。
「のらぼう菜名人」として70年にわたり栽培を続けてきた高橋孝次さん(享年88歳)は昨年12月に亡くなったが、今年は妻の寛子さんや孝次さんから栽培方法を受け継いだ2人の“まな弟子”がボランティアとして参加し収穫に励んでいる。
収穫期を迎えたのは昨年10~11月に植えた苗。寛子さんは「太くて柔らかいと評判です。今年の出来も上々」と話している。