富士スピードウェイでフォーミュラ・リージョナルの合同テストが開催。オリベイラがトップタイム

 3月22日、静岡県の富士スピードウェイでFormula Regional Japanese Championship(フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ)の2021年初となる合同テストが開催され、D’station Racingから参加したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがトップタイムを記録した。

 日本では昨シーズンから始まったフォーミュラ・リージョナルだが、2年目となる今シーズンは参戦を検討しているエントラントが増え、今回のテストには合計16台、22名のドライバーが参加している。

 ステアリングを握ったドライバーがのなかには、2019年のスーパーGT GT500クラス王者の大嶋和也や、2020年のスーパーGT GT300クラスでチャンピオンに輝いているオリベイラの姿もあり、注目を集めた。

 合同テストは13時15分から1時間45分のセッションが行われた。各車続々とコースインをしていくが、開始わずか5分というところで雨が降り始め、路面はウエットコンディションに変化していった。

 滑りやすいコンディションということで、各車とも慎重に周回を重ねていたが、残り20分を切ったところで雨量も弱まり、各マシンのラップタイムが向上してくる。

 そして、テスト残り5分になると目まぐるしくタイムが入れ替わり、最終的にはD’station Racingから合同テストに参加したオリベイラが1分47秒619というトップタイムを記録し、2番手以下に0.714秒の差をつける速さを見せた。

 テストに参加したオリベイラは、「F3の車両だとダウンフォースやグリップ力が高いので、コーナーでもスムーズに曲がっていくことができるが、このクルマ(フォーミュラ・リージョナルのマシン)はF3車両と比べて重く、ターボのパワーもかかるため、細かなコントロールが必要になってくる」と語った。

「ドライバーの腕が試される部分もあるけれど、同時にドライビングスキルのトレーニングには非常に適したクルマだと思う。車両はキャッププライスで、予算もさほど多くはかからないから、若手ドライバーにとって参戦しやすいレースだと思うね。このカテゴリーはみんながイコールコンディションだから、トップカテゴリーを目指していく若手ドライバーたちには、ぜひ経験して欲しいレースのひとつだね」

 2021年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップの開幕戦は、岡山国際サーキットで6月26~27日に開催される予定だ。

■フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ 3月22日公式テスト タイム結果

Pos. No. Driver Team Time

1 777 J-P.デ・オリベイラ D’station Racing 1’47.619

2 450 K.コッツォリーノ PONOS Racing 1’48.333

3 55 大嶋和也 Team Liaison 1’48.490

4 113 太田格之進 Team Liaison 1’48.896

5 96 TAKUMI B-MAX ENGINEERING 1’51.670

6 111 木村偉織 Team Liaison 1’51.708

7 22 髙橋三徳

1’52.241

8 27 SYUJI B-MAX ENGINEERING 1’52.278

9 11 植田正幸 Rn-sports 1’53.103

10 86 大阪八郎 ZAP SPEED 1’56.055

11 115 小出峻 Team Liaison 1’56.055

12 9 岡島秀章 ガレージ茶畑 1’56.574

13 39 田中輝揮 RSイディア_イーグルスポーツ 2’03.095

14 28 古谷悠河 TOM’S YOUTH 2’46.319

15 10 田中徹 Rn-sports 3’59.851

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