「マクラーレンF1とメルセデスのパートナーシップは今のところ順調」とノリス

 2021年、パワーユニット(PU/エンジン)サプライヤーのメルセデスとのパートナーシップを復活させたマクラーレンF1チームは、初のテストで生産的なスタートを切った。ランド・ノリスは、このパートナーシップは今のところ順調に見えると語っている。

 マクラーレンはルノーとの契約を3年で終え、2021年、アストンマーティンとウイリアムズに並び、メルセデスのカスタマーチームに加わった。2014年に導入されたパワーユニット規則下でメルセデスは圧倒的な強さを発揮してきており、マクラーレンはこのパワーユニットを搭載することでより一層パフォーマンスが向上するものと広く予想されている。

 ノリスはまだ新ユニットを習熟する過程にあるということだが、これまでの進展には満足しているという。

2021年F1プレシーズンテスト ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ランド・ノリスとダニエル・リカルド(マクラーレン)

「これまでのところ、メルセデスのパワーユニットを搭載して完全にスムーズに稼働できていると思う」とノリスは語った。「物事の進み具合に満足しているよ」

「僕に関しては、新しいスイッチすべてがどのような働きをするのかを理解しようとしている。それに慣れることは一番重要なことのひとつだ。全体的には多くの分野で少し前進することができた」

「でもまだ作業が必要な領域がいくつかある。3日間、僕たちは彼らと緊密に作業をした。他のメルセデスのカスタマーチームは、メルセデスと長く組んでいる。継続しているとその物事に次第に慣れていくものだ。僕たちはルノーから新しい見方、異なる視点、異なる感受性を持ってやってきた。いくつかの領域で積み重ねることや改善することができたと思う」

「メルセデスのHPP(ハイパフォーマンス・パワートレインズ)の人たちとの作業はとても生産的だ。この3日間で達成した改善には皆満足していると思うよ」

2021年F1プレシーズンテスト ランド・ノリス(マクラーレン)

「まだ作業を続けるべきことはある。マシンだけでなく、PUなどについてもだ。でも現時点では順調に見えるし、状況に満足している」

「ポテンシャルを解き放ち、この新しい“ベイビー”がどういう力を持っているのかを確認するには、予選まで待つ必要があるけどね」

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