日本各地のストリップ劇場の踊り子たちを撮ったドキュメンタリー映画「Odoriko(英題)」が2冠!

フランスを代表する国際ドキュメンタリー映画祭「シネマ・デュ・レエル」で、奥谷洋一郎監督の長編映画『Odoriko(英題)』がグランプリに次ぐ「スキャム国際賞」と、フランス文化省が授与する「文化無形遺産賞」をダブル受賞。3/21にパリで開催された授賞式で発表された。

『Odoriko(英題)』は全国のストリップ劇場の楽屋で過ごす踊り子たちの生活風景を記録したドキュメンタリー映画。ストリップ劇場は昭和の最盛期には全国に300館あったといわれるが、娯楽産業が多様化したことで斜陽化を進め、現在は約20館ほどが営業を続けている。本作は2013年から2017年までの4年間に、実際に全国各地のストリップ劇場をまわって取材を続けた奥谷監督が、踊り子や劇場関係者数十人を撮影して、2020年に完成させた。日本での劇場公開は未定。

奥谷洋一郎監督の受賞コメント

ドキュメンタリー映画『Odoriko(英題)』の受賞に際して、日本のストリップ劇場でこれまで「踊り子」としてお仕事をされてきた女性たち、また私が実際にストリップ劇場でお会いしたすべての方々と喜びを分かちあいたいと思います。「みなさんが繋いでこられた日本のストリップティーズを、世界の人たちは応援していますよ」と彼女たちに伝えたいです。私は、これまで市井の人たち、この社会で同時代を生きる私の隣人たちを撮影してきましたが、これからもそのような名もなき人たちの営みを映画に描いていきたいです。

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