いま大切にしたい「ポピュレーションアプローチ」

「ポピュレーションアプローチ」をご存知ですか。
「ポピュレーションアプローチ」は従業員の顕在化した健康リスクに向き合う「ハイリスクアプローチ」に対する言葉で、潜在的な健康リスクに向き合うことをいいます。

「ポピュレーションアプローチ」と「ハイリスクアプローチ」の違い

ハイリスクアプローチでは、健康診断結果において結果の不良だった方に対して治療を受けられるようにする、個別の栄養指導、健康指導、高ストレス者に対しての事後措置など個人ごとのアプローチを行います。
費用対効果が高い反面、顕在化してからの対応となるため、手遅れになるケースや効果が表れるまで時間がかかるデメリットがあります。
一方のポピュレーションアプローチは、集団全体に対して健康になれる取り組みを行い、全体として少しずつ健康リスクの要因を軽減させます。
ハイリスクアプローチと組み合わせることで相乗効果が期待されています。
とはいえ、ポピュレーションアプローチを展開するためには、何から始めて良いかわからない方も多いでしょう。
そこで、実際に導入するまでの流れについポピュレーションアプローチでお手伝いできる点も含め、わかりやすく解説します。

ポピュレーションアプローチ実践の流れ

ポピュレーションアプローチは以下の流れで行っていきます。

現状の把握
健康課題の抽出
背景や要員の分析
健康課題・対象の明確化
優先課題・順位の決定
目的と方法の決定(実施計画、評価指標、評価計画の設定)

ポピュレーションアプローチを展開するためは、まず現状の把握をする必要があります。
会社が保有する勤怠データやストレスチェック結果、健康診断結果などから複合的に課題の抽出を行い、改善計画まで落とし込みます。
実施から3ヶ月後など、期間を定めたうえで効果測定を行い、再びアプローチしていくといったようにPDCAサイクルを回していくことがとても大切です。
健康経営への注目は高まっている一方で、取り組みの結果がわかりづらく、効果がでるまで時間がかかってしまうため、いまだに会社内でのポピュレーションアプローチへの優先度は低く設定されがちです。
メンタル不調や休職、退職に伴うコストや人材定着を考えた際にはかなり有効な手段ですので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

「ポピュレーションアプローチ」のためのサポート

「産業保健新聞」を運営するドクタートラストでは、「ポピュレーションアプローチ」に対して以下のようなサービスを提供しています。

WellGo

WellGoは、健康経営をサポートするプラットフォームで、ドクタートラストの資本・業務提携先である株式会社WellGoが開発しています。
勤怠データなどに加え、食生活や運動習慣、睡眠時間等を含めた情報から健康課題を抽出し、産業医や保健師と協力しながら改善に向けた対策を行う職場環境改善サービスです。

詳細:WellGo

STELLA

ドクタートラストでストレスチェックを受検した累計100万人超のビッグデータをもとに、生き生きと働けている方から良い影響を会社全体に波及させていくコンサルティングサービスです。

詳細:STELLA公式サイト

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