箱根町仙石原の箱根湿生花園で、約2万株のミズバショウが見頃を迎えている。暖冬で例年に比べて早くピークを迎える見込みで、同園は「この季節ならではの風景をゆっくりと楽しんで」と来園を呼び掛けている。
晴れ間がのぞいた23日、同園の水辺や湿生林で咲くミズバショウのかれんな姿を、来園者は遊歩道から眺めたり、写真に収めたりして楽しんだ。毎年この時期に訪れる小田原市の女性(78)は「白くてとてもかわいい。春の訪れを実感した」と笑顔で話した。
同園の学芸員の斎藤一平さん(26)によると、例年ピークは4月上旬ごろだが、今年は2~3月の気温が高かった影響で全体的に1週間から10日ほど開花が早まった。3月末にかけ次々と開花し、4月上旬まで楽しめる見込みという。
園内では赤紫色の花を咲かせるカタクリや、黄色い花が特徴的なリュウキンカも見頃という。国内外の山野草約100種類800点を展示する「春の山野草展」も4月18日まで開催している。
午前9時から午後5時(入園は同4時半)まで。中学生以上700円、小学生は400円。問い合わせは、同園電話0460(84)7293。