コロナワクチン接種 長崎県内5人 副反応疑い

 長崎県は23日、新型コロナウイルスワクチンの医療従事者らへの優先接種が本格的に始まった8日以降、30~60代の女性医療従事者5人にせきの発作やじんましんなどの症状が確認され、副反応の疑いがあると発表した。
 いずれも症状は軽く、入院はせず投薬をするなどして接種日に回復。今後、国で専門家がワクチン接種との因果関係を評価する。
 県によると、5人の症状は▽40代女性=せきの発作、息苦しさ▽30代女性=発汗、じんましん、腕の熱感▽40代女性=せきの発作▽30代女性=皮疹▽60代女性=吐き気、かゆみ、腹痛。基礎疾患がある人もいたという。
 県内では医療従事者らへの1回目の優先接種は21日時点で7220人が受け、今回の5人はこの中に含まれる。接種した医療機関から独立行政法人医薬品医療機器総合機構に報告され、15~21日に国から県に情報提供があったという。
 県内で優先接種対象の医療従事者らは6万2778人で、5月10日の週までに全員が2回接種できる量のワクチンが国から県に出荷される。


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