羽生結弦 世界選手権3度目の優勝へ華麗に舞い…練習なのに関係者から拍手

羽生結弦

フィギュアスケートの世界選手権(24日開幕、スウェーデン・ストックホルム)に臨む五輪2連覇中の羽生結弦(26=ANA)は23日(日本時間24日)に初めて本番リンクで調整した。

この日の午前練習を回避するなど、マイペース調整を続けている羽生は本番さながらの軽快でしなやかな滑りを見せた。ショートプログラムの音楽「レット・ミー・エンターテイン・ユー」を流しながらの練習では4回転サルコーと4回転―3回転の連続トーループを着氷。演技後には会場にいた関係者から拍手が送られたほどだ。

今季の羽生は新型コロナウイルスの影響からグランプリ(GP)シリーズを欠場し、昨年12月に計319・36点で優勝した全日本選手権が初戦だった。今大会に向けては22日に「なんか割と淡々としているというか、出るまで自分自身いろいろ思うことがあったんですけれども。でも現地に来て滑るからにはやっぱり何かしら意味のあるものにしたいなとは思います」と話していた。

その上で「(2022年北京五輪の3)枠取りに関しては最大限貢献したいなと思っています。僕にとっては今のところそれだけですかね。あと自分が目指してる良い演技を毎日1つずつ重ねていってグラデーションのように良くなっていってくれればなと思います」と意欲を語っていた。

4年ぶりを目指す羽生は、25日のSPと27日のフリーに臨む。

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