「ホテルストーク」「ホテルリリーフなんば」などを経営する(株)フェリーチェが破産、新型コロナ感染拡大の影響を受けて利用者が激減

 (株)フェリーチェ(TSR企業コード:952173042、法人番号:2360001016065、那覇市おもろまち2-6-40、登記上:大阪市西区南堀江1-11-21、設立2012(平成24)年8月、資本金800万円、谷角大悟社長)は3月10日、大阪地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には浜田真樹弁護士(浜田・木村法律事務所、大阪市北区西天満4-3-25、電話06-6360-7517)が選任された。
 負債総額は債権者195名に対して約36億7200万円。

 2012年9月、那覇市おもろまちにて客室数130の「ホテルストーク」をオープン。2014年7月には「ホテルリリーフなんば」と「ホテルリリーフ小倉駅前」を、2015年2月には「ホテルリリーフすすきの」をそれぞれオープンした。
 2016年1月には東南アジアの複合企業体「セントラルグループ」の関連会社と合弁事業契約を締結して事業拡大を目指し、2019年12月期は訪日観光客数の増加が功を奏して売上高は過去最高となる約57億2400万円を計上していた。
 その後、2020年3月に「リリーフ羽田空港」と「イチホテル上野」を他社に譲渡し、同時点で8カ所のホテルを経営していたが、「新型コロナウイルス」感染拡大の影響を受けて利用者が激減。那覇市のホテルストークを2020年9月までに譲渡していたなか、同年12月までに事業を停止していた。

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