パドレスの若きスター・タティスJr. 左肩の違和感で途中交代

日本時間3月24日、レッズとのオープン戦に「3番・遊撃」でスタメン出場したフェルナンド・タティスJr.(パドレス)は、3回表の守備時に左肩の違和感を訴えて途中交代した。ジェイス・ティングラー監督によると、タティスJr.は過去にも同様の症状を訴えたことがあるため、それほど心配していないという。「シーズン中ならプレーする、と彼は話していた。大事を取って交代させたという感じだね」と指揮官は話している。

パドレスは先月、タティスJr.と14年3億4000万ドルという巨額の契約を結んだ。タティスJr.にかかる期待は大きく、故障離脱だけはなんとしても避けたいところ。3回表先頭のジョナサン・インディアのショートゴロを処理した直後に左肩の違和感を訴え、金河成(キム・ハソン)との交代でベンチへ退いたが、深刻な故障ではないとみられている。ティングラーは「明日には良くなっているといいんだけどね」とコメント。パドレスの発表によると、タティスJr.は明日、改めて検査を受ける予定になっているという。

パドレスとタティスJr.の長期契約に関して懸念されているのが「タティスJr.は162試合のフルシーズンを戦ったことがない」という点だ。2019年は腰の故障で84試合に出場にとどまり、昨季はそもそも60試合制の短縮シーズンだった。メジャー通算143試合で打率.301、39本塁打、98打点、27盗塁、OPS.956という素晴らしい成績を残しているが、フルシーズンでどこまで活躍できるかは未知数。今年のオープン戦でも体調不良やヘッドスライディングによる打撲で欠場した試合があった。

パドレスは正中堅手のトレント・グリシャムがハムストリング痛、正捕手のオースティン・ノラが左手中指の骨折で開幕戦の出場が微妙な状況となっている。「打倒・ドジャース」に向けた開幕ダッシュのためにも、タティスJr.の離脱によるさらなる戦力ダウンは避けたいところ。明日の検査結果が注目される。

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