本物のノマドに溶け込むフランシス・マクドーマンド 役作りで実際に労働 「ノマドランド」本編映像公開

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アカデミー賞6部門にノミネートされている、フランシス・マクドーマンド主演の「ノマドランド」から、本編映像が公開となった。

公開された本編映像は、旅をしながら生活するノマドとなった主人公ファーン(フランシス・マクドーマンド)が、ノマドの友人リンダに誘われて、ノマドたちがコミュニケーションを交わすイベント”RTR(Rubber Tramp Rendezvous)”に参加するシーン。リンダやイベントで出会った新たな友人のスワンキーらと交流していくなかで、笑顔を見せるファーンの姿などが描かれている。

本作では実際のノマドが出演しており、本シーンに登場するリンダや、ファーンと一緒に炊き出しに並ぶギプスをつけたスワンキー、イベントの主催としてトークをするボブ・ウェルズを含む登場人物は、全員が一般のノマドたち。マクドーマンドが実際のノマドに溶け込む姿が映し出されている。

本作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされているマクドーマンド。ノマドの生きざまをリアルに体現するための役作りとして、ノマドの労働に身を投じたという。「アマゾン社の発送センターで、アカカブの収穫工場で、観光客向けのカフェで、国立公園のキャンプ指導員として、ファーンである私も、実際に働く人たちに混じりながら働きました。ほとんどの場合、一介の従業員としか思われていませんでした」と語っている。さらに「高齢者が働くことの肉体的な限界と苦痛と同時に、働くこと、キャンプ指導員として自然のなかで暮らすこと、生きる目的をもつこと、そしてこうした仕事から収入を得られることの喜びを演じようとしました」と役作りに込めた思いを明かしている。

「ノマドランド」は、夫も家もなくした主人公のファーンが、車上生活者=“現代のノマド(遊牧民)”として生きる姿を描いた作品。「スリー・ビルボード」を製作したサーチライト・ピクチャーズが、同作でアカデミー主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドを主演に迎えて作り上げた。監督は、中国出身のクロエ・ジャオが務めている。史上初となるベネチア国際映画祭金獅子賞とトロント国際映画祭観客賞のダブル受賞を果たし、アカデミー賞では作品賞や主演女優賞など6部門にノミネートされている。

【作品情報】
ノマドランド
2021年3月26日(金)全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.

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