オープン戦打率.125のキム・ハソン パドレス首脳陣は楽観視

パドレスの金河成(キム・ハソン)がメジャーへの適応に苦しんでいる。オープン戦はここまで14試合に出場して打率.125(32打数4安打)、出塁率.222、OPS.347で長打は0本。しかし、ジェイス・ティングラー監督は「我々はパニックになっていない」と状況を楽観的に捉えている。「しっかり練習しているし、ボールもよく見えているし、打撃のバランスも良い。多少の調整が必要で、彼はそれに取り組んでいるところだ」と語った。

現在25歳のキムは昨季、韓国プロ野球のキウム・ヒーローズで138試合に出場して打率.306、30本塁打、109打点、23盗塁、OPS.921の好成績をマーク。ポスティング制度でメジャー移籍を目指し、パドレスと4年2800万ドルで契約した。

ティングラーは「(韓国とは)投手の質が完全に異なる。スピードもあるし、変化球も鋭い。慣れるには時間が必要だよ」と焦ることなく、キムの現状を冷静に見つめている。「守備は安定しているし、現状には満足しているよ。打撃面のアジャストには少し時間がかかるかもしれないけどね」と長い目で見守っていく方針だ。

調整のためにマイナーへ降格させることも可能だが、パドレスはキムを開幕ロースターに登録する方針を固めている。内野の全ポジションを守ることができることに加え、オープン戦の最終週には左翼手として出場予定。ユーティリティ・プレーヤーとしてチームに不可欠な戦力というわけだ。紅白戦でクリス・パダックからフェンス直撃の二塁打を放つなど、打撃面のアジャストが完了しそうな気配も漂い始めている。

ティングラーは大谷翔平(エンゼルス)の1年目にも言及。大谷はメジャー1年目の2018年、オープン戦11試合で打率.125、0本塁打、1打点、OPS.347に終わったものの、公式戦では104試合で打率.285、22本塁打、61打点、OPS.925をマークしたが、それと同じ道筋をキムが辿る可能性もあるというのだ。「我々はキム(の活躍)にかなりの自信を持っている」と指揮官は25歳の韓国人内野手への信頼を口にした。

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