石木ダム建設事業 盛り土の範囲拡大 住民座り込み場所に

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抗議する住民らの前で盛り土作業を進める業者=川棚町

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業に伴う県道付け替え道路工事現場で、県側は24日、住民が抗議の座り込みを続ける区間で盛り土の範囲を拡大した。
 現場では住民の座り込み場所周辺約140メートルの盛り土工事が遅れ、工期延長を繰り返している。2月から土のうを置いたりフェンスを立てたりして住民らの重機への接近を防ぎ、座り込み場所を両側から挟み込む形で徐々に盛り土の範囲を広げている。
 同日早朝、住民らが来る前に新たな土のうや鉄パイプ製の構造物を設置。午前中に土砂を搬入して盛り土の範囲を10メートル弱広げた。盛り土をした逆の側には「無断入場者は退場させます」などと記した立て札を掲示し、ロープを張って規制。住民らの座り込み場所は10メートル前後に狭まった。
 同ダムを巡っては水没予定地に反対住民13世帯が現在も居住。住民側は県との「話し合い」の条件として付け替え道路工事の中断を求めている。住民の岩下和雄さん(73)は「県に話し合う気はないようだ。県は自ら話し合いの可能性を閉ざしている」と話した。