パドレスの若きスター・タティスJr. 違和感訴えた左肩は問題なし

サンディエゴの街は安堵したに違いない。パドレスのスター遊撃手、フェルナンド・タティスJr.は日本時間3月24日の試合でショートゴロを処理した際に左肩の違和感を訴えて途中交代したが、ジェイス・ティングラー監督によると、特に問題はなく、数日以内に戦列復帰できる見込みだという。ティングラーは「(左肩の状態は)とても良いみたいだよ。今日の試合にスタメン出場することを希望していたくらいだからね」と話している。

タティスJr.は日本時間3月24日に行われたレッズとのオープン戦、3回表先頭のジョナサン・インディアのショートゴロを処理した直後に左肩の違和感を訴え、金河成(キム・ハソン)と交代してベンチへ退いた。ティングラーによると、左肩の違和感は打球をバックハンドで捕球した際に生じたものだという。まだオープン戦のため、大事を取って交代させたが、「シーズン中だったらプレーを続行していただろう」とも話している。

同僚のトミー・ファムは試合後、「(左肩の違和感が)フェイクであってほしい、という考えが僕の頭のなかをよぎった。彼は僕たちが成し遂げようとしていることにおいて大きな役割を担っているからね。彼のような能力を持ち、試合に大きなインパクトを与えられる選手は多くないんだ」と語り、タティスJr.の左肩の状態を心配していたが、指揮官の話を聞く限りでは、故障者リスト入りは回避できそうだ。

タティスJr.はマイナー時代から肩に不安を抱えており、ティングラーは今後もタティスJr.の肩の状態を注意深く見守っていく方針を明らかにしている。14年3億4000万ドルという超大型契約を結んだタティスJr.だが、心配されるのは162試合制のフルシーズンを戦い抜いた経験がない点。今月上旬には体調を崩して1週間ほど欠場し、復帰直後には内野フライでタッチアップした際に激しいヘッドスライディングで打撲してさらに数試合を欠場した。

なお、オープン戦ではここまで10試合に出場して打率.391(23打数9安打)、2本塁打、5打点、OPS1.092の好成績をマーク。才能がホンモノであることは間違いないだけに、故障をいかに回避していくかが超大型契約を成功へ導くポイントとなりそうだ。

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