イングランドと対戦!「サラリーマン兼代表サッカー選手」の生活とは

今回のインターナショナルマッチウィーク、25日夜にイングランド代表と対戦するサンマリノ代表。

世界のサッカーでも最もランキングが低い国であり、しかもサッカー面にも新型コロナウイルスによる大きな影響があった。

国内リーグが存在しないサンマリノは、クラブチームがイタリアのセミプロリーグに越境参加している。

しかしイタリアは新型コロナウイルスの被害が広がったことでアマチュアとセミプロのリーグを完全に停止し、現在に至るまでほとんど試合が行われなかったのだ。

サンマリノ代表としてプレーしている23歳のMFロレンツォ・ルナデイは、イタリア国境付近で中古車ディーラーとして働きながらサッカーをしている選手。

今回彼が『The SUN』のインタビューに答え、その生活について以下のように説明したという。

ロレンツォ・ルナデイ

「このような素晴らしいチームと対戦できるので、我々は緊張しているよ。

イタリアとサンマリノのアマチュア選手権がパンデミックによって停止されてしまったので、我々は数週間前にプレーを再開させたばかりなんだ。

2月までは個別にトレーニングを行っていたが、今回は1週間に3試合を戦うワールドカップ予選だ。出場するときには考慮に入れる必要があるね。

僕は代表チームの一員として旅行しなければいけないので、アウェイゲームでは会社から休暇を取らなければならない。しかし、サッカーは僕の情熱だからね。喜んでプレーしているよ。

『AutocomRiccione』で2年間ディーラーとして働いてきた。午前7時30分に目を覚まし、オフィスに移動して午後7時まで働く。それからトレーニングをするので、午後10時まで家には帰れないんだ」

また、サンマリノの企業『SIT Group』で働いているベテランFWのマッテオ・ビタイオーリもこのように語っているそう。

マッテオ・ビタイオーリ

「我々はおおよそ週に3~4回しか練習ができない。なぜならそれぞれが仕事を持っているからね。

通常の練習は午後7時から9時半までだ。僕は『SIT Group』で働いている。サンマリノでは最大の企業の一つだ。包装をプロデュースする仕事だ。

グラフィックオフィスで午前8時半から午後5時半まで働く。7年前からこの仕事をしているが、海外で試合をするときは非常に複雑になるね!

会社がこれについて不平を漏らすことはなかったのは幸運だったけど、サンマリノ代表のチームメイトの数人は仕事のためにアウェイゲームを諦めなければならなかった。

数人の選手はロンドンで戦った経験を持っているが、それでもとても興奮するよ。

僕はキャリアの中で3回目のウェンブリーになるが、リーガやセリエAのトッププレーヤーでもそうそう戦えないスタジアムだ。まあ今回は無観客だから、前とは違うけどね。

しかしそれでもエキサイティングな試合だよ。テレビで見慣れた選手とピッチを共有するのだからね」

【動画】ブラジルW杯予選で対戦したサンマリノ対イングランド。この試合のスコアは0-8だった。

なお、これまでイングランドとサンマリノの対戦は6回。成績はサンマリノから見て0勝6敗、1得点37失点という数字となっている。ゴールを決めたのは1993年11月が最後だ。

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