巨人・菅野「1年に1度のチャンス」開幕戦マウンドで挑む2つの球団記録とは

開幕前日にキャッチボールを行う菅野

巨人・菅野智之投手(31)が開幕のDeNA戦(26日、東京ドーム)で2つの球団最多記録に挑む。

4年連続7度目となる開幕投手として初陣のマウンドに立つエースは25日、東京ドームで最終調整。ダッシュやキャッチボールなど軽めのメニューで汗を流した。原監督は「1日、1ゲーム、ベストを尽くしてくれればいいと思いますね」とエースへの絶対的な信頼感を口にした。

開幕戦で背番号18は2つの勲章を手にする可能性がある。今季で7度目となる開幕投手は上原浩治と並ぶ球団最多タイ。さらに勝利投手になれば5勝目となり、別所毅彦、斎藤雅樹を抜き、球団最多記録となる。

7度目の大役にエースは「重大な責任があると思いますし、誰もが立てるマウンドではないので、そういったところもかみしめながら、自分の役割を全うしたい」と意気込んだ。球団新の開幕5勝目については「何も言われなければ意識しないが、そうやって言ってもらえるなら意識して。1年に1度しかチャンスがないので、そういうところも乗り越えて、しっかり自分の力に変えたいです」とモチベーションを上げた。

ここまでの道のりは険しかった。ポスティングによるメジャー挑戦の影響で1月はほとんど練習できず。「確かに調整期間は短かったかもしれませんけど、それ以上に今年に懸ける思いというのは強かったので、気持ちでカバーしてここまで来れた。コンディションは言い訳できないくらい、いい」と振り返った。

自身初の日本一へ思いは強い。「みんな、昨年の悔しい思いを忘れていない。そのための明日は第一歩だと思うので、しっかりその決意と覚悟を持ってマウンドに上がりたい。今年はチームにとっても、自分個人にとっても、すごく大きなシーズンになると思うので、自分がその中でどれだけできるかという楽しみもある」と目を輝かせた。

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