2カ月ぶりクルーズ再開 横浜港から「にっぽん丸」出港 感染防止策講じて

出港するクルーズ船「にっぽん丸」=25日午前、横浜市中区の横浜港大さん橋国際客船ターミナル

 新型コロナウイルスの影響で休止していた大型客船の国内クルーズが25日、2カ月ぶりに再開された。横浜港では商船三井客船の「にっぽん丸」(2万2472トン)が感染防止策を講じて約240人を乗せ、高知・土佐清水港へ出港した。

 クルーズ船の運航は昨年秋に再開されたものの、感染再拡大で1月に各社が運行を休止。にっぽん丸は1月2日出港を最後にクルーズを見合わせ、今月からドックで定期的なメンテナンスを続けていた。

 同社は事前に乗客にPCR検査キットを送り、全員の陰性を確認。船内での感染拡大防止のため、QRコード付き乗船証を利用した濃厚接触者特定アプリを導入するなど、さまざまな感染防止策を講じている。

 母親と乗船した会社員女性(45)=横浜市港北区=は「陰性と確認して乗船するので安心感がある。感染対策に気を配りながら、久しぶりのクルーズを満喫したい」と話していた。

 郵船クルーズのクルーズ船「飛鳥Ⅱ」(50444トン)は、休止していたクルーズを26日に再開する。

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