イセエビや夜光貝、区域外で水揚げ 漁業法違反容疑で船長ら逮捕・送検 那覇海保

 那覇海上保安部は25日、漁業法違反(知事許可漁業の制限違反)の容疑で那覇市沿岸漁業協同組合の組合員で、船長の男(61)=浦添市=と、同容疑者の船の乗組員で、40代の男=豊見城市、20代の男=南風原町=を逮捕、送検したと発表した。3人の逮捕、送検容疑は1月26日の夜間、許可を受けた区域外で漁業をした疑い。

 漁業資源の管理強化などを目的にした、改正漁業法が施行された2020年12月以降、県内で同法違反容疑の逮捕は初。那覇海上保安部によると、船長の男らは所属する漁協とは別の漁協の漁業区域に船を乗り入れ、伊勢エビや夜行貝、なまこなどを採取していたという。

 採取したエビなどは、自らが所属する漁協の競りに出荷していた。同保安部が漁業法違反(特定水産動植物の採捕)などの容疑も視野に、詳しく調べを進めている。

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