大谷豪快すくい上げ5号! 〝スーパースーパーゾーン〟継続

大谷は絶好調をキープ(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)は25日(日本時間26日)にアリゾナ州スコッツデールでのロッキーズとのオープン戦に「2番・DH」で出場し、初回に5号ソロを放ち、11試合連続安打をマークし、3打数1安打1打点。打率は少し下がって5割7分1厘となったが、“スーパースーパーゾーン”入りの状態は変わらない。7回に代打を送られた。チームは5―6で敗れた。

大谷が一振りでみせた。初回一死走者なしで相手先発は左腕ゴンバーだ。初球、内角高めの90・9マイル(約146・2キロ)のフォーシームを引き付けて豪快にすくい上げた。打球は高々と舞い上がると左翼後方へ。左翼手がゆっくり後退するもそのまま左翼席の芝生で弾んだ。4試合ぶりの一発は飛距離363フィート(約110・6メートル)。ギリギリだったが、スタンドに届いたことが驚きだ。実況したアナウンサーのダーロン・サットン氏は「オー・マイ・グッドネス、ホームランだ!」と絶叫。敵地のファンもどよめいた。米大リーグ公式サイトもトップで動画を掲載した。

オープン戦5本塁打は2005年のヤンキース・松井秀喜以来で日本人最多タイに並んだ。

3回先頭は一転、変化球攻め。ナックルカーブ、スライダー、チェンジアップを見せられ、最後はカウント2―2から真ん中高めにスライダー。しっかり捉えたものの、強いゴロは大谷シフトで二塁べースの右横を守っていた三塁手の正面に飛んだ。5回一死無走者は1ボールから90・1マイル(約145キロ)のフォーシームを再び逆方向へ。いい角度で上がったが、伸びを欠き、左翼手がフェンス手前でキャッチした。

この日がキャンプ地アリゾナで最後のオープン戦。大谷は出場全11試合で安打を放ち、本塁打で締めた。主砲トラウトは試合前にこの「ビデオゲーム」のような活躍について聞かれると「彼ができることを実際に目撃できてうれしいよ。苦戦していた時もあったけど、健康だったら何ができるか、これでよく分かったよね。まるで2人のスターがいるようなもの。エースと主砲。チームにはすごく助けになるね」と語っていた。

マドン監督も「今後、今ほど良くない時もあるかもしれないが、今の状態こそが彼の能力。今の大谷の能力をタイムカプセルに入れて、15年くらいキープできればなかなか良い伝説になるね」と感嘆した。

注目のオープン戦最終登板は29日(同30日)にドジャー・スタジアムで行われるドジャース戦に決まった。打席に立つかは未定だが、快投で飾ってもらいたい。

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