平和賞推薦の高校生平和大使4人 今夏ノルウェー派遣へ

ノルウェー派遣について会見した(右から)堀川さん、寄田さん、山口さん=長崎市役所

 高校生平和大使がノーベル平和賞に推薦されたことを受け、市民団体「高校生平和大使派遣委員会」は25日、ノーベル委員会があるノルウェーへ派遣する長崎、広島の高校生4人を発表した。派遣は夏ごろを予定し、新型コロナウイルスの状況次第で判断する。
 平和大使の同賞推薦は4回目。長崎からは県立長崎東高2年の堀川彩音さん(17)、活水高2年の寄田愛莉さん(17)、広島からは安田女子高1年の岡島由奈さん(16)、広島大付属高1年の樋脇聡美さん(16)が選ばれた。春休み中に、東京の在日ノルウェー大使館訪問を計画中。夏の渡航が実現すれば、現地で活動をPRする。
 長崎の関係者が長崎市役所で会見し、堀川さんは「高校生でも、平和への思いを世界へ発信できるということを伝えたい」、寄田さんは「核兵器禁止条約が発効され、この機会を逃さないようにしたい」とそれぞれ抱負を語った。
 2019年に現地を訪問し、今回はサポート役を務める活水高3年の山口雪乃さん(18)は「つながりと対話が重要だと感じた。できる限り支えたい」と話した。

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