パドレス・ダルビッシュが開幕前の最終登板で3回4失点4四球と大乱調 2度目の開幕投手に不安

大乱調だったダルビッシュ(ロイター=USA TODAY)

パドレスのダルビッシュ有投手(34)は25日(日本時間26日)にアリゾナ州ピオリアで行われたレンジャーズとのオープン戦に先発登板し、3回を3安打4失点、4三振4四球、7盗塁を許す大乱調だった。

試合前にティングラー監督はダルビッシュを4月1日(同2日)に本拠地で行われるダイヤモンドバックス戦での開幕投手に指名した。2017年以来、4年ぶり2度目の大役だ。「まさかこの年になってこういうのを任せてもらえると思わなかったし、本当に光栄に思います」。気合を入れてマウンドに上がった。

初回は先頭のホルトをフルカウントから左飛に打ち取ったが、続くホワイトに中越え三塁打を喫した。しかし、グスマンをカウント1―2から外角の変化球で空振り三振、オドルも1―2から空振り三振に仕留めてピンチを脱した。

1点先制してもらった2回はレンジャーズに4盗塁許した。先頭ガルシアに左前打され、一死から連続四球で満塁。この間に盗塁、重盗と揺さぶられ、9番マーティンに右翼へ2点二塁打。一死二、三塁でホルトの振り逃げで3点目。直後に二盗を決められ、再び一死二、三塁とされるとホワイトの中犠飛で4点目を失う。しかし、二塁から三塁へタッチアップしたホルトがアウトとなり、4失点で終えた。

3回は無失点で切り抜けたが、3盗塁を許し、二死二、三塁とピンチを招くも最後は見逃し三振に抑え、この回でマウンドを降りた。

ここまでオープン戦は2試合で5回を投げ1安打無失点、1死球と完璧だった。それが一転、7盗塁を許して4四球と大乱調。不安を感じる登板だったが、ダルビッシュは「自分の中で完璧にシーズンを迎えるのは気持ち悪いと選手みんな思うから、そういう意味では悪いのを全部出したというのは良かったのかな」と切り替えていた。開幕戦での快投が楽しみだ。

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