6年1億2000万ドルを拒否したコレア「FAになる準備をしている」

今季終了後にFAとなるカルロス・コレアはアストロズへの愛着を口にしているものの、契約延長交渉の期限をレギュラーシーズンが開幕する4月1日(現地時間)に設定している。すでにアストロズから6年1億2000万ドルのオファーが提示され、それをコレアが拒否したことが報じられているが、その後、両者のあいだで交渉は行われていないという。コレアは「シーズン終了後にFAになるつもりで準備しているよ」と話している。

現在26歳のコレアは2012年のドラフト1巡目指名でアストロズに入団し、2015年6月にメジャーデビュー。今季がメジャー7年目のシーズンとなる。デビューした2015年は99試合で打率.279、22本塁打、68打点、14盗塁、OPS.857をマークし、新人王を受賞したものの、それ以降は故障に悩まされるシーズンが続き、規定打席到達は2016年の1度だけ。2017年にOPS.941、2019年にもOPS.926を記録したように、健康時の実力はホンモノだが、フルシーズンの活躍を計算できない選手となってしまっている。

昨季は4年ぶりの故障なくシーズンを過ごし、60試合中58試合に出場したが、打率.264、5本塁打、25打点、0盗塁、OPS.709と低調なパフォーマンス。ポストシーズンで6本塁打を放つ活躍を見せ、面目を保ったが、プロ入り時の期待値から考えると物足りないキャリアと言わざるを得ないだろう。今季の年俸は1170万ドル。コレアの実績を考えれば、6年1億2000万ドルというアストロズからのオファーは十分すぎるくらいだが、「(オファーは)本当に低い」と語るコレアはフェルナンド・タティスJr.(パドレス)が手にした14年3億4000万ドルという巨額の契約も意識しているとみられる。

コレアは交渉のデッドラインを動かすつもりがないことを明言しており、契約延長交渉は不成立が濃厚。今季はコレアがアストロズの一員としてプレーする最後のシーズンとなるかもしれない。

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