【東京五輪】問題多発の聖火リレー 担当者は〝密〟疑惑を否定「写真の角度によって…」

沿道は人であふれて見えるが…(ロイター)

相変わらずのちぐはぐぶりだ。東京五輪・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソン(43)が26日、オンライン取材に応じ、福島県内で行われた聖火リレー2日目を総括した。

組織委はかねて新型コロナウイルス感染症対策として「沿道観覧客の皆様には、フィジカルディスタンスの確保」を呼び掛けていた。第5区間・福島市のゴール地点となった福島県庁前では〝密〟が見られたものの「写真の角度によっては、かなり人が重なっているように見えるのではないかと思う。実際に(現場のスタッフは)人が集まりだした時点で声掛けをした。最終的には肩と肩が触れ合ったりするような状態、前後が詰まっているような状態には至っていない」とコメントした。

また、第6区間・猪苗代町での走行が終了する前に、第7区間・三島町でリレーが始まる場面が見られた。当初は、第7区間・三島町を午後2時15分にスタート。「絶景スポット」として有名な第一只見川橋梁展望台で、ランナーと橋を通過する電車が一緒に映る映像を発信する予定だった。しかし、第6区間で遅れが生じたため、組織委の判断で猪苗代町でのリレーをいったん中断した上で、三島町でのリレーを先行させたという。

ただ、聖火リレーは「一つの聖火を一筆書きでつなぐのが原則」とされている。そのため、多方面から疑問の声が上がったが「聖火リレーの趣旨そのものが阻害されたという認識は一切ない。地元の方からも(電車とランナーが一緒に映ることを)熱望されていたので、先に第7区間の方に移らせていただいた」と説明。あくまで自分たちの正当性を強調した。

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