開幕戦辛勝の阪神・矢野監督 5四球の藤浪には「もう一度、阪神で輝いてくれれば」

スアレス(右奥)が締めて阪神が開幕戦を制した

ヤクルトとの開幕戦(神宮)を4―3で制した阪神・矢野燿大監督(52)は試合後、感極まった表情で会心の一戦を振り返った。

「緊張? するよ。(監督就任)1年目より2年目。2年目より3年目の方が緊張しているな。1年目の時の方が『当たって砕けろ』的に開き直れたけど、(今は)勝ちたいという煩悩がでるからね」とした指揮官は「めちゃめちゃうれしい。どうなるか分からないゲームを取れたのは大きい。いい雰囲気の中で勝ち切れた。今の俺らに大切なのはこういうゲームで勝つこと」と充実感を漂わせた。

先発のマウンドを任せた藤浪は、5四球と制球に苦しみながらも5回2失点。矢野監督は「晋太郎自身も『泥臭く、なんでもいいから勝ちたい』と言っていたが、その言葉通り、何度も苦しい場面があったけど、どんな形であれつないでいくという気持ちで投げてくれた。粘りはしっかり見せてくれた」と、ねぎらった上で「まずは晋太郎がもう一度、阪神で輝いてくれれば。苦しい時間もあったので、ファンもみんなも喜んでくれると思う。まずは自分のために思い切りやってくれれば」。背番号19の完全復活へ期待を寄せた。

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