古巣・巨人に大きすぎる〝恩返し〟 DeNA・田中俊が3安打6打点と大暴れ

古巣・巨人相手に6打点と大暴れしたDeNA・田中俊太

大きな、大きな〝恩返し〟だ。DeNAの田中俊太内野手(27)が26日に、巨人との開幕戦(東京ドーム)に「7番・二塁」で先発出場。4打数3安打6打点と大暴れの活躍を見せた。

昨季にFA・梶谷の人的保障として巨人から移籍した田中俊。開幕スタメンに抜擢してくれた三浦新監督の期待に応えるため、古巣相手に必死に食らいついていった。

エース・菅野を相手に、3点ビハインドの2回無死満塁の場面から犠飛で1点を返すと、2―3とビハインドで迎えた3回に同点となる適時打をセンター前へ。3―6と突き放された7回にも鍵谷から右前適時打。相手の失策も絡みさらに2打点を追加すると、2点ビハインドで迎えた9回には、二死二、三塁と絶体絶命の場面で打席に立ち、巨人の新守護神・中川から値千金の2点適時打を放って試合を振り出しに戻した。

結果的に試合には敗れたものの、古巣相手の開幕戦でなんとも派手な〝恩返し〟となった。

〝育ての親〟原監督も脱帽だ。開幕前に出演したNHK「サンデースポーツ」で「田中俊太選手は手塩にかけて大事に育ててきた選手ですから、そういう意味では手ごわい敵になるんではないかと思っています」と明かしていたが、この日の活躍はまさに予想が的中。試合後には「敵ながらね、まあ、大したもんですよね。一層これからもっとマークを強くしないといけないなというね。格上げ人事だね」と不敵な笑みを浮かべていた。

古巣相手の開幕戦で大きな爪痕を残した田中俊。さらに存在感を強めていきそうだ。

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