プロ初登板、初勝利なるか――開幕カード勝ち越しを狙う楽天は4回、相手失策から打線がつながり一挙4点を先取。この日、デビューマウンドに立ったドラフト1位ルーキー・早川隆久投手の援護に成功した。
ピンチの後にチャンスあり。そんな格言通りの展開だった。早川は3回まで1四球の完璧な投球。しかし、4回に失策と渡辺、中田の連続安打で無死満塁と絶体絶命のピンチを背負った。
しかし、ここでも冷静沈着なルーキー左腕はひるむことなく野村をスライダー、大田には149キロの直球で連続三振。樋口を三ゴロに打ち取り、このピンチを無失点で切り抜けた。
するとその裏、楽天に好機が訪れる。相手先発・池田から一死満塁のチャンスをつくり出すと、8番・田中和の遊ゴロを相手遊撃手・中島が併殺を焦り適時失策。これで楽天に待望の1点が転がり込むと、さらに太田、辰己の連続タイムリーで3点をもぎ取り、好投する早川を強力援護した。
2点タイムリーを放った女房役の太田は「打ったのはスライダーです。追い込まれていましたが、粘り強くついていくことができました。早川が頑張っているので援護できてよかったです」と声を弾ませた。