ワンウェブ、36機の通信衛星を打ち上げ 衛星コンステレーションの構築進む

ロシアのボストチヌイ宇宙基地から打ち上げられるソユーズロケット(Credit: OneWeb)

「衛星コンステレーション」「大規模インターネットサービス」とくれば、近年有名なのはスペースXでしょう。しかし今や多くの通信会社は小型衛星を打ち上げて、通信サービスを展開する計画を進めています。

衛星通信会社のOne Web(ワンウェブ)は同社のインターネットサービスを提供する通信衛星36機を打ち上げました。衛星を搭載したソユーズ2.1bロケットはロシアにあるボストチヌイ宇宙基地から打ち上げられ、3時間51分後に高度450kmの軌道へ投入されました。今後は衛星自体が高度を上げていき、運用するための軌道へ向かいます。

打ち上げはフランスに本社を置くアリアンスペース社が実施しました。同社にとって、5回目のワンウェブの打ち上げとなり、合計で146機の衛星の軌道投入に成功しています。最初の6機は2019年2月に南米ギアナのアリアンスペースの射場から打ち上げられました。

ワンウェブの衛星コンステレーションは現在も構築中です。まず648機でコンステーレーションを組みます。2021年後半にサービス開始を目指していますが、イギリスやアラスカ、カナダ、北ヨーロッパなどの北半球から開始される予定です。2022年には全世界でのサービス開始も目指しています。

なお、次のワンウェブの衛星は4月下旬に打ち上げられる見込みです。

Image Credit: One We
Source: Arianespace/SpaceNews/Spaceflightnow
文/出口隼詩

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