楽天・石井一久監督（４７）が、２８日の日本ハム戦（楽天生命）で、６回を被安打４、無失点、８奪三振でプロ初先発、初勝利を挙げた早川隆久投手（２２）の〝大人の投球〟を絶賛した。
４回、６回と２度の満塁のピンチで早川はいずれも無失点投球。冷たい雨に濡れながら、慌てることなく落ち着いたマウンドさばきでここを切り抜け、チームの勝利を呼び込んだ。
石井監督は試合後「ルーキーという感じのピッチャーじゃない。マウンドさばきだったり、仕草というのはプロで何年かやっているピッチャーのような感じで落ち着き払っていた。素晴らしいピッチングだった」と新人離れしたマウンドでの振る舞いを評価した。
その上で、４回無死満塁のピンチについてはこう解説した。「あの回は積極的にストライクを取って、またゾーンの外でも勝負ができていた。注文通り三振を取れるところが彼の魅力だと思う。そこからまた（内野ゴロを）打たせることもできるので、アウトの取り方の非常にバリエーションも多い。ピンチの時こそ彼の本領が発揮される」。投球の引き出しの多さを評価した。
４球団が競合した昨秋ドラフトで当たりクジを引き当てた指揮官は「ドラフトで来た時からそこ（先発ローテーション）は担って欲しいと思っていますし、期待している。そうやって球団のエースとして育てていく意味があると思っている。彼の成長をしっかりサポートしてやっていきたいと思う」と、改めて育成する側の責任を語っていた。
