愛工大名電、オール3-0の完全優勝でV6 指揮官は「選手に感謝」<卓球・全国高校選抜>

<第48回全国高校選抜卓球大会 2021年3月26日~28日 三重・サオリーナ>

全国高校選抜卓球大会最終日、男子学校対抗決勝が行われ、愛工大名電(愛知)が野田学園(山口)を下し、6連覇を達成した。

愛工大名電がV6

写真:濵田一輝(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部

愛工大名電は、初戦となった2回戦からすべてをマッチカウント3-0で勝ち上がり、オール3-0の完全優勝となった。

1月に行われた全日本選手権ジュニアの部の1位~4位の濵田一輝、鈴木颯、篠塚大登、岡野俊介、ベスト8の谷垣佑真に加えて、2020年の全日本ジュニア優勝の吉山僚一とジュニア世代では敵なしの布陣を敷く。決勝でも岡野と吉山が控えに回るという選手層の厚さだ。存分に力を見せつけた愛工大名電がV6達成となった。

チームを率いた今枝一郎監督のコメントは以下の通り。

「選手に感謝」 愛工大名電・今枝一郎監督コメント

写真:優勝した愛工大名電メンバー/撮影:ラリーズ編集部

優勝した今の気持ちは

選手に感謝しています。オーダー書いて、応援しているだけだったので良かったです(笑)。

層が厚くオーダーも難しかったのでは

大会前、選手たちに「全日本ジュニア1位、2位、3位、4位を獲ったけど、全員を倒して1位を獲ったわけではない。たまたま組み合わせが良かっただけで、全員より実力が上だという理由はない。むしろこちらが上回っている理由をこれから作らない」といけないと常に話して大会を迎えた。その通りにみんな行動してくれて感謝してます。

出してあげられなかった選手に申し訳ない感じはあります。「出られない理由があるのか?」と言われるとハッキリとは言えないものですから申し訳ないです。

写真:全日本ジュニア優勝の濵田一輝(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部

声を出せないルールの影響は

逆にうちにとっては淡々とした中でも集中力を切らさずに試合をしてくれた。決勝戦はまさしくそうで、相手が乗る前に終わることができたので、良い集中力。ルールも大会の一部だと常に話してきた。「精神面も競技の一部。どうこう言うのは弱者が言うことで、それも乗り越えよう」と言ってきた。

5シングルス形式で1~4番に出た選手がもう1度出られるというルールについては

同じ選手と当たるのはかわいそうな感じでした。何かもう一工夫できないかなと。

1番でやった子と5番でもう1度対戦だと得意不得意もある。それに高校生が同じ相手に2回負けて大会を去るというのは、競技人生においてもプラスではないという気がして…。例え1勝1敗でも何かちょっとわだかまりが残るというか。

だったら5番は1ゲームマッチや3ゲームマッチなど、違うルールの方がまた違うのではないかなと思いました。1人の子にめちゃくちゃ負担がかかって、体力的にも精神的にも5番で出る子は辛いんじゃないかなという気はしました。

団体6連覇に個々人も強い。強さの要因は?

写真:篠塚大登(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部

選手、環境に恵まれてとしか言いようがない。学校の後押しがあって、生徒たちがそれを感じながら過ごしてくれている。練習の雰囲気も本当に良いので、強くなっているなと感じて大会を迎えられたのは良かった。

全日本を開いていただいたおかげで、若い選手は大会で伸びるなとすごく感じました。全日本が終わった後の方が強くなってると感じて選抜を迎えられた。

また、インターハイがなかった中で、1年生(鈴木颯、吉山僚一)を使って団体戦決勝の舞台に立って、結果を残してくれたのは大きいこと。強さも見せられて、連覇が途切れなくてよかったです。

愛工大名電(愛知) 3-0 野田学園(山口)

写真:鈴木颯(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部

〇鈴木颯 3-0 今泉蓮
11-6/11-8/11-3

〇篠塚大登 3-0 飯村悠太
11-7/11-4/11-6

〇濵田一輝 3-0 徳田幹太
11-4/11-4/11-7

写真:野田学園メンバー/撮影:ラリーズ編集部

文:ラリーズ編集部

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