【東京五輪】聖火リレーの〝密疑惑〟組織委が認める 改善策は「呼びかけ強化」

なでしこジャパンから始まった聖火リレーだが…(代表撮影)

東京五輪・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソン(43)が28日、オンライン取材に応じ、栃木県で行われた聖火リレー1日目を総括した。

25日に福島県でスタートした聖火リレーは、初日にいきなりJヴィレッジ付近で密が発生。その他の場所でも人だかりができた。しかし、組織委の武藤敏郎事務総長(77)は「予定通りに実施することができた」と成果を強調していた。

その一方でこの日、高谷スポークスマンは「沿道において全体的に大きな問題はなかった」としながらも、栃木県初日のスタート地点となった第1区間・足利市総合運動公園陸上競技場の南側ゲート前付近と足利市役所付近について「短時間ではあるが、本来避けなければならない密状態が発生したと認識している」とこれまで組織委側が否定してきた〝密疑惑〟を認めた。その上で「今後観覧の方が集まり始めた時点で呼びかけを強化し、密を回避することが重要である」と解決策を提示した。

また、聖火ランナーと並走する一般観覧客が多く見られたことから「大変危険なので、ランナーとの並走は改めて止めていただくよう、呼びかけていきたい」と語った。

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