任期満了に伴う諫早市長選と同市議選(定数26)、県議補選同市区(被選挙数2)は28日、市内76カ所で投票が行われた。即日開票の結果、市長選は無所属新人で前県議の大久保潔重(ゆきしげ)氏(55)が、無所属現職の宮本明雄氏(72)=自民推薦=、無所属新人の元国土交通省職員、山村健志(つよし)氏(47)を退け、初当選した。参院議員も経験し、豊富な政治活動への期待が集まったとみられる。市議選も深夜にかけて新議員が相次いで決まった。
大久保氏は立候補した3人のうち、最も遅い今年1月に出馬表明。「感染症と自然災害に強いまちづくり」を掲げ、市全域を丹念に回った。政党や組織の支援がほとんどないものの、知名度の高さを生かし、宮本氏の4選を阻んだ。
4期目を目指した宮本氏は「生活密着宣言」を旗印に、3期12年の実績を強調。前回推薦した公明や連合長崎が「自主投票」を決定した影響もあり、あと一歩、及ばなかった。
山村氏は商工関係者や市民らのバックアップを受け、「草の根」選挙を展開。「10年後、人口1万人増」の目標を掲げ、子育て支援策などを訴えたが、届かなかった。
市議選は32人(現職21、新人11)が立候補。今回から定数は4減の26。少数激戦となった。
当日有権者数は11万1401人(男5万1858、女5万9543)。市長選の投票率は58.78%で、前回を0.56ポイント上回った。市議選は58.77%で、前回を0.55ポイント上回った=市選管調べ=。
◎諫早市長選 (選管最終)
当 22,714 大久保 潔重(おおくぼゆきしげ) 55 無新
21,167 宮本 明雄(みやもとあきお) 72 無現
20,880 山村 健志(やまむらつよし) 47 無新