竹野内豊、新田真剣佑と初共演ながら20年ぶりの再会。「父親のような感覚」

フジテレビ系で4月5日スタートの連続ドラマ「イチケイのカラス」(月曜午後9:00)の会見がリモート形式で行われ、主演の竹野内豊、共演の黒木華、新田真剣佑が出席した。

本作は、浅見理都氏による同名コミックが原作。東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称・イチケイ)の刑事裁判官である型破りな刑事裁判官・入間みちお(竹野内)と、みちおに振り回されながらも真実をつかもうと奔走する坂間千鶴(黒木)、書記官・石倉文太(新田)らイチケイメンバーの活躍をコミカルかつビターに描く、爽快なリーガル・エンターテインメント。

竹野内と新田はドラマで共演するのは初めてだが、約20年前に対面していたという。新田が「竹野内さんとは自分が5歳くらいの頃に現場に遊びに行かせてもらっていて、それから20年ぶりくらいの再会で、共演です。あの頃見た人が目の前にいて共演できてとにかくうれしかったです」と明かすと、竹野内も「マッケンとはかつて『できちゃった結婚』でお父さま(千葉真一)と共演させていただいた時に会っています。その時は5歳くらいで小さくてかわいい子でした。それ以来の再会なので、こんなに大きくなったのかと父親になったような感覚です」としみじみ。竹野内から「その時のこと記憶にある?」と聞かれた新田は、「当時囲み取材に参加されていた竹野内さんのところに行き、アメを渡した記憶があります」と懐かしそうに振り返っていた。

さらに、法廷シーンに触れて、竹野内は「丁寧に撮っているので、2日に分けてワンシーンでトータル18時間かかったこともあります。法廷ドラマなので使い慣れないセリフもあるし、黒木さんはロジカルなセリフも膨大で大変だったと思います。傍聴席にいるセリフのない方々も長い裁判シーンをただ座って見ているのは、それだけでも大変だったと思います」と熱のこもった舞台裏を紹介。また、裁判官役だが「法服に袖を通してみると、振袖の着物のようだと思ったし、そして意外と緩いんだなとも思いました。でも撮影が進むうちに緩かった気持ちが徐々に引き締まるような気持ちにもなっていきました」と明かした。

黒木については「お会いする前は、勝手に物静かな方だと思っていましたが、小日向文世さんと仲良く話している姿を見るとまるで夫婦漫才のようで、それがほほ笑ましかったです。黒木さんの笑顔が、現場を明るくしていました。過酷な撮影期間の中で、数えきれないほどに小日向さんとのやりとりに笑わせていただきました」と癒やしの存在だったことを告白。

そんな黒木は「裁判もののドラマで知らないことがたくさんあったので、そこを知ることから始まりました。撮影中は、監修の方に逐一教わったりして、専門用語を理解するのが大変でした」と苦労をのぞかせつつ、役柄については「原作では男性という設定で性別から違うので、『原作者の方や原作ファンの方がどう思うだろう?』というのはありました。でも、ドラマは別物として、女性だからできる、私だからできることがあると思うので、それを必死に探しながら、でも原作のイメージというものを自分なりに大事にしながら演じたつもりです」とコメント。

新田も「クランクインの前に、書記官としての所作のリハーサルなどをさせてもらっていました。覚えることはたくさんありましたが、しっかり覚えて現場に挑みました」と報告した。

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