ポール・リカールで実施のGTWCヨーロッパ公式テスト、アウディとメルセデスAMGが各日首位に

 3月25~26日、ポール・リカールでファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSの公式プレシーズンが行われ、テスト初日はサンテロック・ジュニア・チームの26号車アウディR8 LMSが最速タイムを記録。2日目はアッカASPチームの88号車メルセデスAMG GT3が全体ベストタイムをマークして首位に立った。

 例年と同様に、2021年もシーズン開幕前の公式テストが南フランスに位置するグランプリコース、ポール・リカールで開催された。開幕戦モンツァの3週間前にあたるこの週末のテストには、9つのブランドから35台のマシンが集結。2日間をとおして好コンディションに恵まれ、多いところでは200周を超えるラップを記録している。

 そんな公式テストの初日は午前中のセッション1で1分53秒034をマークした、フレデリック・バービッシュ駆る26号車アウディがタイムシートの最上段につけ、セッション2トップとなった88号車メルセデスが1分53秒133というタイムで2番手に。3番手には午前中2番手のサンテロック・ジュニア・チームの姉妹車25号車アウディが続いた。

 26日(金)は前日の2番手、88号車メルセデスを駆るジュール・グーノンが速さをみせ全車中唯一の1分52秒台に突入。2日間のテストを通じての全体ベストとなる1分52秒960をマークしている。

 このタイムに0.067秒差で続いたのが25号車アウディで、タイムは1分53秒027。3番手は2日目午後のセッションでトップタイム1分53秒479を記録した、ダイナミック・モータースポーツの54号車ポルシェ911 GT3 Rとなっている。

 テスト期間中にはシリーズのスプリントカップと、エンデュランスカップのエントリーリストが発表され、スパ24時間を含む耐久シリーズに40台が、先日ブランズハッチ戦の新日程が発表されたスプリントシリーズには29台が参加することが明らかになった。

 それぞれのオープニングレースはエンデュランスカップ第1戦モンツァが4月16~18日、フランスに戻っての幕開けとなるスプリントカップ開幕戦(シリーズ第2戦)は5月7~9日、マニクールで行われる。

◆2021年GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ テストデー結果:https://www.gt-world-challenge-europe.com/results/2021/official-test-days

ガレージ59のアストンマーティン・バンテージAMR GT3
JASモータースポーツの8号車ホンダNSX GT3 EVO
アイアン・リンクスの71号車フェラーリ488 GT3
ダイナミック・モータースポーツの54号車ポルシェ911 GT3 R
マッドパンダ・モータースポーツの90号車メルセデスAMG GT3
サンテロック・ジュニア・チームの25号車アウディR8 LMS
サンテロック・ジュニア・チームの26号車アウディR8 LMS
アッカASPチームの88号車メルセデスAMG GT3

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