F1第1戦バーレーンGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2021年F1第1戦バーレーンGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)だ。

■アストンマーティン・コグニザント・フォーミュランワン・チーム
ランス・ストロール 決勝=10位

2021年F1第1戦バーレーンGP ランス・ストロール(アストンマーティン)

 ポイントを獲得できてうれしいけれど、1ポイントではなく、もっとたくさん持ち帰れるものと考えていた。レース前半はうまくいき、いくつかポジションを上げていた。マシンの感触はよく、周囲のマシンと激しく戦うことができた。

 でもレース後半にハードタイヤを履くと、少し勢いを失った。それでもポジティブな点をたくさん見つけた。いいバトルをたくさんして、特に序盤のフェルナンド(・アロンソ)とのバトルは楽しかった。

 改善できる部分がいくつかあることは分かっているし、今週末学んだことを今後役立てることができるだろう。次のレースまでの期間に作業に取り組んでいく。

■スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
角田裕毅 決勝=9位

2021年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

 初めてのグランプリでポイントを獲得できてうれしいです。今日のレースでマシンパフォーマンスの素晴らしさを示せたと思います。1周目で慎重になりすぎてポジションをいくつか下げてしまったのは残念で、レース中は必死で挽回を目指しました。このバーレーンでは多くを学ぶことができてよかったですし、これをもとにイモラへ向かいたいと思います。

 レース中は力強いオーバーテイクをすることができました。僕にとっては、フェルナンド(・アロンソ)をパスしたのが熱く感じた瞬間で、幼いころから見てきたスーパースターだったので、とてもエキサイトしました。

 今日のパフォーマンスを誇りに思いますし、次もどのくらいやれるのか楽しみです。

■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
カルロス・サインツ 決勝=8位

2021年F1第1戦バーレーンGP カルロス・サインツJr.(フェラーリ)

 開幕戦をしっかり戦えたと思う。僕にとっては全周回を完走して、このクルマでの経験を重ねることがとても重要だった。今回はスタートであまりリスクを冒さず、結果として2つほど順位を下げてしまった理由も、そこにあると言っていいだろう。スタート直後の乱れた気流の中で、クルマがどんな反応を示すのか確かめたいと思っていたんだ。それにリズムさえつかめば、挽回する機会はあると確信していた。

 レースが少し落ち着いてから、僕は周回ごとに少しずつプッシュし始めた。そして、ミディアムタイヤでもとてもいいペースを示せたし、特に最後のスティントで使ったハードタイヤでは良かったと思う。何度かいいオーバーテイクを決めることもできた。

 この週末全体を通じて、僕らがしてきた仕事に満足だ。フェラーリはより多くを望み、僕もより多くを望んでいる。だけど、今日は幸先の良いスタートになったと思うし、さらに上を目指してプッシュし続けるつもりだ。

■マクラーレンF1チーム
ダニエル・リカルド 決勝=7位

2021年F1第1戦バーレーンGP ダニエル・リカルド&ランド・ノリス(マクラーレン)

 まずは一丁上がりだ(笑)。全体としては、いい週末だったと思う。結果もまずまずといったところだ。チームとして、4位と7位での滑り出しは良かったと思うよ。

 僕自身は学ぶべきことがたくさんあるし、自分のレースはイマイチだった。なかなかペースがつかめず、もう少し速くと思って何かを試しても、あまりうまく行かなかったんだ。でも、このレースから引き出せること、学べることはいろいろあると思う。悪くはないけど良くもないレースと感じながら、結果は7位だとすれば、先の見通しは明るいということだ。そうしたポジティブな面を見て、さらにデータから学ぶつもりだよ。

 全般的にはチームとしていい週末になったし、マクラーレンでの僕の初レースとしても順調だった。MTCで働いてくれた人たち、サーキットで働いたみんなのハードワークと準備に感謝したい。

■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
シャルル・ルクレール 決勝=6位

2021年F1第1戦バーレーンGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 今季の滑り出しとしては順調で、いい気分でレースができたから、僕自身としてはまあまあ満足だよ。さすがに6位で大満足とは言えないけど、昨年の僕らがどのあたりにいたかを考えれば、チームとしてずいぶん進歩したのは明らかだ。

 とてもいいスタートが決まって、一時は3番手にいたし、最初のスティントではタイヤをうまくマネージメントできた。タイヤにはもう少し余力があったと思うけど、まわりのドライバーたちを戦略の変更へ向かわせるためにピットに入った。あれはあれで正解だった。ただ、レース終盤のペースという点では、多少の犠牲を払ったのかもしれない。

 結論としては、いいレースでありポジティブな週末だった。そして、昨シーズンと比べれば大きく前進した。とはいえ、まだ僕らが望んでいる位置にいるわけではないから、今後のレースでさらに進歩するために働き続け、全力でプッシュし続ける必要がある。

© 株式会社三栄