【東京五輪】聖火リレーで沿道の観衆が “並走” 「その場で観覧いただけるようお願いしたい」

聖火リレーのトーチ

東京五輪・パラリンピック組織委員会は29日、オンライン会見を開き、栃木県内の聖火リレー2日目の状況を報告した。

初日にスタート地点で密が発生した聖火リレー。前日の足利市でも密状態が確認されていたが、高谷正哲スポークスパーソン(43)は「本日は運営、沿道で大きな問題ありませんでした。全工程において密を回避し、安全にリレーができたと考えております」と話した。

最も密集を警戒をしていた宇都宮市の栃木県庁前のセレブレーション会場周辺は「昨日の反省を踏まえ、朝の実施本部でミーティングを経て、いっそうの対策の強化を行った」と説明。密回避を行うため、警備員のビブスに注意喚起の文言を示し、メガホンでの呼び掛けも行ったという。

だが、課題も残る。沿道の観衆が聖火ランナーと並走して移動するシーンが顕著にみられたといい、高谷氏は「沿道で観覧の方におかれましては、ぜひ移動されることなくその場で観覧をいただけるようお願い申し上げます」と呼びかけた。

また、宇都宮市内でランナーが意気込みを発信するイベントが取りやめになった。これは組織委による決断ではなく、大会パートナー(スポンサー)が中止を進言したもの。高谷氏は「パートナー様から中止の申し入れをいただき、組織委員会として了承させていただいた」と話した。

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