【マイアミOP】錦織圭が3回戦で敗退 完全復活へ道半ば…東京五輪に間に合うか

チチパスに敗れた錦織(ロイター=USA TODAY)

【フロリダ州マイアミ29日(日本時間30日)発】テニスのマイアミオープン男子シングルス3回戦で、世界ランキング39位の錦織圭(31=日清食品)は第2シードで世界5位のステファノス・チチパス(22=ギリシャ)に3―6、6―3、1―6で敗れた。

2018年10月の「楽天ジャパンオープン」で錦織がストレート勝ちして以来の対戦。第1セットの第2ゲームでブレークを許すなど、主導権を握られたまま3―6で落とすと、迎えた第2セットでは第2ゲームでブレークに成功し、3ゲーム連取で優位に試合を進め、6―3で奪取した。第3セットは前に出てきたチチパスに押し込まれたまま1―6で奪われた。

昨年9月に右肩を負傷した錦織は2月のATPカップ(オーストラリア・メルボルン)で実戦復帰。続く全豪オープン(同)は1回戦負け。ABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ・ロッテルダム)は8強入りし、オープン13(フランス・マルセイユ)は1回戦で敗退。ドバイ選手権(UAE・ドバイ)は準々決勝に進出と、徐々に感覚を取り戻しつつあるものの、まだ完全復活には至っていないようだ。

試合前、錦織は「強敵が来たなという感じはありますけど、楽しみなところもあります。自分の実力がしっかり出せればいいなと思います」とコメントしていたが、今夏の東京五輪に向けて状態が気になるところだ。

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