卓球・琉球アスティーダ、国内プロスポーツチーム初の上場

卓球Tリーグ男子・琉球アスティーダを運営する琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社(以下琉球)は30日、東京証券取引所が運営する特定投資家向け株式市場TOKYO PRO Market(以下TPM)へ上場した。(コード:7364、幹事証券:フィリップ証券)

球団によれば国内プロスポーツチームとして初めての株式上場となる。琉球はTリーグの今季プレーオフが行われた2月26日に上場申請をし、3月12日に東証から上場が承認されていた。

琉球は、今年2月に閉幕したTリーグサードシーズン(2020年-2021年)において、初のTリーグ制覇を果たしたばかり。リオ五輪団体銀メダリストの吉村真晴を中心に、宇田幸矢、戸上隼輔ら若手有望選手が所属する。

上場後の早川周作代表のコメントは以下の通り。

琉球アスティーダ早川代表 上場日当日コメント

写真:琉球アスティーダの早川代表/撮影:ラリーズ編集部

プロスポーツチームの運営事業は極めて特殊で、琉球アスティーダをお引き受けしてから苦難の連続でした。

スポーツや選手の価値が高い欧米と今の日本ではプロスポーツチームへの考え方が全く違います。夢と感動を与えるスポーツに日本ではなぜここまでお金が集まらないのか?心の底から疑問に思い、未来を担う次世代の日本のスポーツのためにも、そこに新しいお金の循環を創らなければなりません。

スポーツにお金が集まらないのは以下の3つに集約されます。

①ガバナンスが効いてない
②ディスクロージャーがされてない
③上場会社がなくプライシングがなされてない

その課題をクリアし、プロスポーツチームで日本で初めての上場会社を創る事を決意して本日まで突き進んでまいりました。

これまで支えていただいた関係者の皆様、ステークホルダーの皆様には、心から感謝を申し上げます。

しかし、これはまだ序章です。

最低ラインのガバナンス、ディスクロージャーの体制が整い、ようやく今スタート地点に立つことができました。次のステージを目指し、既に準備は進めています。

文:ラリーズ編集部

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