大谷一問一答 右手中指マメ潰すも… 開幕へGOサイン「タイミング的に良かった」

ドジャース戦に先発も3回途中7失点で降板したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

ドジャース戦で右手中指マメを潰して3回途中7失点「次回は大丈夫かなと思います」

■ドジャース 10-2 エンゼルス(オープン戦・日本時間30日・ロサンゼルス)

エンゼルス・大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、ドジャースとのオープン戦で「2番・投手」で先発出場した。初回の第1打席は見逃し三振。投球ではフォーシームの制球が荒れて、2回1/3で3奪三振5四球4安打7失点した。7失点はNPB時代を含めて自己ワーストタイ。防御率12.19となった。最速は99.4マイル(約160.0キロ)。

大荒れの投球となった。初回1死から3四球などで2死満塁のピンチを招き、フォーシームを引っ掛けて暴投。先取点を献上した。2回無死一塁からテイラーに甘く入ったスライダーを左越え2ラン。シーガーには3ボールから左越えソロを浴びた。3回はスミスに右越え3ランを被弾。63球のうちストライク31球とコントロールが安定しなかった。7失点は2018年3月16日のロッキーズとのオープン戦以来、自己ワーストタイだった。

バットでは初回1死、左腕ウリアスに見逃し三振。オープン戦打率.552となった。登板後の会見で、大谷は登板中に右手中指マメを潰したことを明かした上で軽傷を強調。メジャー4年目のキャンプを総括し、今季初登板となる4日(同5日)の本拠地・ホワイトソックス戦への意気込みも口にした。

――いつからマメは気になったか。
「気になる? この間の登板で出来たマメなので。マメ自体は最初からありましたけど、ボールを投げる、球数を投げることを優先していきました」

――次回登板への影響は。
「大丈夫かなと思います。むしろ剥けてくれたので。ここから1週間しっかり投げて、強くできればいいんじゃないかと思うので。(投手としての)開幕戦で剥けるよりは今日剥けてしまった方が良かったのかなと。おそらく剥けるだろうなと思ってましたけど、球数をしっかり投げる方がいいかなと思っていきました」

――99マイルまで出た。マメ以外の体は。
「体自体は大丈夫ですね。ただ、かばって投げる分、引っ掛けたりとか抜けたりとか、いろいろあったので。そこが1つかなとは思いますね」

――制球が乱れたのはマメの影響か。
「もちろん、そういう時もあるので、そういう時にしっかり投げる技術かなと思うんですけど、比較的にカーブとか人差し指で投げる球の制球は良かったので。少なからずあるのかなと思います」

投打でキャンプ完走「お客さんも入って新鮮な感じ。いいキャンプだったなと思っています」

――バットを振る動作で気になるか。
「それはないですね」

――今後の治療は。
「今日できたマメではないので。前回出来たものですし、血マメみたいに今すぐ出来て投げられないことではないので。むしろ剥けてしまって、ここから1週間、強度高く投げれば、強化されるのかなと思うので。タイミング的には1つ目の(公式戦)登板で、よりは良かったかなと思います」

――中5日で登板する。
「前回登板で出来て、投げ続けてはいたので。マメの下にもある程度は皮もありますし。また5日間しっかり投げれば、ある程度強化される状態まではいくかなと思います」

――かばって投げたと。癖になることはないか。
「おそらく剥けるかなと思って投げてましたし、みんなそういう感じで見ていたと思うんですけど。それよりは開幕カードに向けて球数を投げることが大事だなという判断での登板だったので。途中で球数を投げて、全部剥けてしまったので。このまま投げ続けるよりも、ある程度投げたし、ここで下りた方がいいかなという判断かなと思います」

――マメはどこに出来たか。また、投打のキャンプを振り返って。
「中指です。去年は短かったというか、ほぼなかったので。実際にお客さんも入って、新鮮な感じだった。いいキャンプだったなと思っています」

――キャンプの成果、手応えは。
「予定通り、全サイクルをこなせたので。それはすごく良かったですし、いい感じでシーズンにつなげることが出来るんじゃないかなと思います」

――シーズン開幕へ向けて楽しみか。緊張はあるか。
「まだ緊張とかはないですけど、当日はもちろん緊張するんじゃないかなと思います。またお客さんが入った中で出来るので、そこはまた楽しみにしています」

右手中指マメはNPB時代にも悩まされた「その中でどうやって抑えるか」

――今年打者で特によかったキャンプだった。自分への期待感は。
「キャンプで良かった試しは今までないので。もちろん時期的に早めに動いていたっていうのはありますけど、もちろん打てないより打てた方がいいですし、いいのは当然のことなので。必ずシーズン中も波があると思うので、そういう時に、またいつものいい状態にすぐ戻れるように、準備ができればいいかなと思います。そのためのキャンプだと思うので、開幕して1戦目から活躍できるように頑張りたいと思います」

――右手マメはNPB時代と同じか。
「そうですね。同じ感じですね。ゲームの中で60球、80球とか強く投げるの久々なので、そういう出力で投げた時にできるのは結構あることなので。シーズン中ももちろんありますし、その中でどうやって抑えるのかっていうのも技術の1つなのかなと思います」

――当時から中指にできることが多かった。
「中指が多いですかね、どちらかというと」

――治療方法について。
「残っている皮がさらに剥けないように整えることと、あとはしっかり投げることですね、球数というか投げる中でまた強くなっていくので。(シーズン初登板まで)残り5日ですか。投げることが一番大事かなと思いますね」

――初回の最初の打者(ベッツ選手)には普通に投げられているように見えた。マメを気にし出したのか。シーガー選手の辺りなのか。
「そうですね、もちろん浮いている状態の皮なので。滑ったりとかあると思うんですけど、ゲーム中はもちろん集中していますし、なかなか気になるということはないですけど。剥けてしまったら、もちろん投げられないのでその時点で今日は終了っていう感じです」

――全体通して開幕に向けて不安はないか。
「もちろんあるんじゃないですかね。どんな選手でももちろん開幕してみないと分からないと思いますし、あとでどういうスタートするかによって変わってくることももちろんあると思うので。スタートがどうかっていうよりは、どういう感じで終わるか、最終的にどうなるかが大事だと思うので。必ず波があるものだと思うので、その時にどうするかが一番大事かなと思います」

――オープン戦を通じて5割以上の打率を残した。
「もちろん良い打ち方の時は良い成績が残りやすいですし、いい投げ方をしている時はいい成績が残りやすい。ただ、シーズン中だと相手ももちろん良い投手の場合は、こちらがすごく良い状態でも打てない時はたくさんあるので。何が原因なのかっていうのがしっかり捉えられていれば、無駄に変える必要もないですし、何が原因なのか、というのがシーズン中は一番大事なのかなと思います」

――答えが出ているのか。
「構えが一番大事だと思っているので、一番はそこ。バッティングに関しては。動き出しにつながるところなので、まずはしっかり構えてどういう風に見えているかが一番大事なのかなと思います」(Full-Count編集部)

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