〔黄砂〕東京都心含め広い範囲で観測 西日本では視程5km未満の地点も(3/30)

きのう29日に引き続き、きょう30日も、西日本から北日本にかけての広い範囲で黄砂が観測されており、西日本を中心に視程(水平方向で見通しの効く距離)が5kmを下回って見通しの悪くなっている地点が多くなっています。
あす31日にかけても、西日本から北日本の広い範囲で黄砂が予想されており、気象庁では視程の悪化による交通への障害などに注意するよう呼びかけています。また、環境省では、黄砂の多く飛来する時はアレルギー症状や呼吸器疾患のある方は屋外での激しい運動を避け、外出時にはマスクを着用するなど健康への影響にも注意するよう呼びかけています。

■黄砂が観測された地点(30日16:30まで)
[北海道]
・視程8km:室蘭
・視程9km:函館
・視程10km以上:札幌

[東北]
・視程6km:山形、福島
・視程8km:仙台
・視程9km:盛岡、秋田
・視程10km以上:青森

[関東甲信]
・視程5km:長野
・視程10km以上:東京都心

[北陸]
・視程6km:金沢、福井
・視程8km:新潟、富山

[東海]
・視程5km:津
・視程8km:名古屋

[近畿]
・視程3km:彦根
・視程4km:神戸
・視程5km:京都、大阪、奈良
・視程7km:和歌山

[中国]
・視程5km:鳥取
・視程6km:岡山
・視程8km:広島
・視程11km:松江

[四国]
・視程5km:松山
・視程6km:高松
・視程10km:徳島、高知

[九州(山口県を含む)]
・視程3km:下関
・視程4km:福岡、大分
・視程5km:佐賀、長崎、熊本
・視程10km以上:鹿児島

※「視程」とは水平方向で見通しの効く距離。数値は最も悪い時点での値。

■用語解説「黄砂」
・東アジア内陸部の砂漠地帯(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土高原から強風により大気中に巻き上がった砂の細かい粒子が、上空の風に乗って運ばれアジア大陸の広範囲に降り注ぐ現象。日本列島では、3月から5月にかけての春に観測されることが多く、視程不良による交通障害や、砂の粒子が付着することによる屋外の窓ガラスや洗濯物などへの汚れといった影響がみられる。

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