シバター独占インタビュー 本音で語った「家族」「月収」「ワタナベマホト」

リモートでインタビューに応じたシバター

人気ユーチューバーのシバター(35)が独占インタビューに応じた。昨年末の総合格闘技イベント「RIZIN」での勝利で、お茶の間の認知度が大幅アップ。そんな〝RIZIN無敗の男〟が勝利の舞台裏や、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の容疑で逮捕された元人気ユーチューバーのワタナベマホト(本名・渡辺摩萌峡)容疑者を「救いたい」と〝再出発オファー〟した真意などを明かした――。

シバターが格闘家・HIROYAに一本勝ちしたあの日から、仕事、プライベートが劇的に変化した。2021年1月の月収は、なんと2000万円超え。今ではテレビのバラエティー番組からもオファーが続々と届いている。

しかし、シバターよりも喜んだのが、シバターの妻だ。「これまでは周囲に〝炎上系ユーチューバー〟という仕事を説明するのが、なかなか大変だったみたいなんですが、今では『年末のRIZINで…』と(枕詞が)付いたので説明しやすくなったみたいです」とシバターは照れ笑い。まだ小さな娘にも「自慢できるものができました」と笑顔を浮かべた。

奇跡ともいわれたRIZIN勝利に導いたのは、10代のころから始めていた動画配信だ。

「学生時代に体育館の地下みたいなところに、各部活から強いやつを集めて、マウスピースをはめて〝誰が1番強いか〟みたいな戦いをやってました。それを撮影して、ネットで配信していたんですよ」とシバター。ネット掲示板「2ちゃんねる」(現・5ちゃんねる)で、その配信の悪口を見つけると「そいつらに挑戦して、その様子も流してました」と当時から〝炎上系〟として〝何がウケるか〟を肌で分かっていた。

年末のHIROYA戦の勝利には「あのタイガーステップや胴回し蹴りも、昔からやっていた動き。キックルールの1R目の時間稼ぎで作戦通りです。(1Rに)カウンターでダウンを取った際も(1R目には反則の)パウンドに行きかけたが、あれも長年、刷り込まれた動きです」と、緻密なプランと長年のキャリアのおかげだったという。

そんなシバターがワタナベマホト容疑者逮捕に関連して、今月中旬にアップした動画「マホトを救いたい」が波紋を呼んでいる。

同容疑者のことは嫌いだというが、婚約中である元「欅坂46」今泉佑唯と、そのお腹の中の子供を救いたいとして「オレのパチンコの撮影スタッフをやらないか? 給料は手取り18万円でどうだ?」とオファーしたのだ。

これには「さすがシバター」「まだ早い」と賛否両論となっているが、シバターは「まあ、マホトは絶対に来ないでしょうけどね」と苦笑いするが「家族を救いたい」というのは本音だ。

「僕も結婚して、家族ができて変わりました。これまでは仕事、自分のことばかりでしたけど、結婚して、子供が生まれて、今では〝家族のために〟が基準になってます」とシバターは〝ファミリー愛〟を明かした。

さらに「マホトも昔からユーチューバーとして、一緒にやってきたんでね。僕が救わなくても、何とか、うまくやってほしいという気持ちはありますよ」。普段の〝炎上系ユーチューバー〟らしからぬ仲間を思う発言だが、こんなところもファンを引き付ける魅力の一つとなっている。

意外にも知られていない一面もあった。昔から「テレビ番組には興味がなかった。インターネットでしたね。早くから配信をやってました」というシバターだが、ラジオ好きだという。好きな番組を聞くと、「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ)とのこと。シバターの〝エンターテインメント魂〟には、実はお笑い芸人・伊集院のエッセンスが影響した部分もあった。

人気者になっても知られざる顔を隠し持つシバター。まだまだ活躍は続きそうだ。

☆しばたー 別名「RIZIN無敗の男」。1985年10月18日生まれ。神奈川県出身。学生時代に「PRIDE」を見て格闘技にハマり、19歳の時にパンクラス横浜の門を叩き、プロのリングに上がる。ユーチューバーデビューは2013年。動機は「ユーチューブが収益を一般に公開したことでチャンスがある」と嗅覚が働いたことがきっかけ。チャンネル「プロレスリングシバター」は登録者数120万人を誇る。

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