前園真聖氏「U―24日本代表は久保建中心のチームになるのか、まだわからない」

U―24は久保建中心のチームになるのか

【前園真聖 Zoom up】東京五輪に出場するU―24日本代表が、南米の強豪アルゼンチンを相手に見事な戦いを見せました。

0―1の初戦(26日)は相手のプレスが厳しく、なかなかうまくいきませんでした。それでも3―0で勝った2戦目(29日)は一度経験したことでボールを奪いきり、デュエルで互角に戦うことができました。本大会を見据える上でしっかり修正できたことはよかったですし、メンタルを切り替えられたことは大きいです。

セットプレーは得点の大きなチャンスで、キッカーの質が大事になりますが、ゴールにつながったMF久保建英(19=ヘタフェ)の2本のCKは素晴らしかったです。今後は直接狙える位置からのFKも含めて日本の武器になるでしょう。

それにゲームメークや得点力を含めて日本にとって重要なポイントになる選手ですが、今回参加していなかったMF堂安律(22=ビーレフェルト)もいますし、ポジション争いはシ烈なので久保中心のチームとなるのかは、まだ分かりません。

今後はオーバーエージ(OA)枠の選考も注目されます。もし制約なく呼べるという仮定で推薦するなら、まずはMF南野拓実が必要です。決定力に加えて1トップや2列目など前線で様々なポジションができます。またボランチにMF遠藤航(28=シュツットガルト)、最終ラインにDF吉田麻也(32=サンプドリア)が入れば完璧ですね。

もし国内組だけなど2、3番目の選択肢になるなら無理してOAは使わなくてもいいでしょう。

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