ポルシェジャパン、2021年のジュニアドライバーとして大草りきと澤龍之介を選出

 3月31日、ポルシェジャパンは2021年のポルシェジャパンモータースポーツのスカラシッププログラムであるポルシェジャパンジュニアドライバーとして、21歳の大草りきと19歳の澤龍之介を選出したと発表した。大草はポルシェカレラカップ・ジャパン(PCCJ)に、澤はポルシェスプリントチャレンジ・ジャパン(PSCJ)に参戦する。

 ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、毎年若き才能にチャンスを与えるべくジュニアドライバーを選出しており、近年では平川亮や笹原右京など、多くのトップドライバーを輩出している。2021年に向けても、書類選考を経て選ばれた複数名への面接および実車のドライビングを富士スピードウェイにて実施。当日はPCCJ委員会およびPCCJドライビングアドバイザーの影山正美によるラップタイム、ドライバーとしての資質や環境、英語力など総合的な審査をして、2021年における大草と澤へのサポートが決定した。

 ポルシェ911 GT3 CupでPCCJに参戦することになった大草は、幼少期から父親の影響でカートレースを始め、国内最高峰の全日本カート選手権のOKクラスではタイヤ開発ドライバーを務めるなど目覚ましい活躍をみせてきたドライバー。全日本F3へのスポット参戦や、スーパー耐久でも大活躍をみせている。

 ポルシェジャパンジュニアドライバーに選出された2020年シーズンは、PSCJのGT4クラスで718ケイマンGT4クラブスポーツをドライブし、シーズン最多勝利を収めた。2021年シーズンはPCCJへステップアップし、シリーズチャンピオン獲得を目指して戦う。

「昨年のPSCJからステップアップしPCCJで戦えることは非常に光栄です。これまで多くのプロドライバーを輩出しているPCCJでタイトルを獲得し、世界で戦えるドライバーに成長することが目標です」と大草は意気込みを語った。また大草は、今季ポルシェ718ケイマンGT4クラブスポーツで2021年のスーパー耐久にも参戦。第1戦もてぎでも優勝を飾っている。

 また、718ケイマンGT4クラブスポーツでPSCJにポルシェジャパンジュニアとして参戦する澤は、「マシンに素早く適応してアグレッシブに攻められることができるのが強みだと思っています。GTカーでのレースは初めてですが、自分らしい強気な走りでGT4クラスのタイトルを獲得したいと思います」と力強く語った。

 2021年のポルシェカレラカップ・ジャパンは、スーパーGTやF1日本グランプリといったビッグイベントのサポートレース開催を中心に、6大会11戦によって争われる。

大草りきとポルシェ911 GT3 Cup
澤龍之介と718ケイマンGT4クラブスポーツ
大草りきとポルシェ911 GT3 Cup

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