東京五輪 各国OA候補にスターの名前ズラリ ネイマール、サラー、孫興民…

ネイマールは東京五輪にやってくるのか(ロイター)

今夏の東京五輪に臨むサッカー男子の16か国が決定。4月21日に1次リーグの組み合わせ抽選会が行われるが、注目は25歳以上となる各国のオーバーエージ(OA)枠の動向だ。

森保一監督(52)が率いる日本はかねてFW大迫勇也(30=ブレーメン)、MF南野拓実(26=サウサンプトン)、MF遠藤航(28=シュツットガルト)、MF柴崎岳(28=レガネス)らが有力候補とされる。横内昭展コーチ(53)はOA枠について「数多くの候補がいる。1人ずつ名前を挙げるのは難しい」と話し、今後のチーム動向を見ながら人選を進めていく方針だ。

海外勢は、金メダルの有力候補スペインがDFセルヒオラモス(35=レアル・マドリード)が五輪出場に意欲を見せる一方、エースFWキリアン・エムバペ(22=パリ・サンジェルマン)の五輪辞退が報じられたフランスではFWカリム・ベンゼマ(33=Rマドリード)の元代理人が五輪出場に障害がないと強調。いずれも実現は難しいとみられるが、五輪参戦ならば、大きな話題となるだろう。

ドイツではFWトーマス・ミュラー(31)やDFジェローム・ボアテング(32=ともにバイエルン・ミュンヘン)、DFマッツ・フンメルス(32=ドルトムント)の名前が浮上。元J1神戸のFWルーカス・ポドルスキ(35=アンタルヤスポル)も五輪に興味を持っており、電撃参戦の可能性もありそうだ。

エジプトでは、すでにFWモハメド・サラー(28=リバプール)が五輪予備登録メンバー入りを果たした。同国では五輪の参戦可否は所属クラブの判断次第としているが、世界トップ級ストライカーの参戦が見込まれる。韓国ではアジアナンバーワンのFW孫興民(28=トットナム)の待望論が出ているという。

ブラジルは、MF久保建英(19=ヘタフェ)の契約元となるスペイン1部レアル・マドリードの同僚で五輪世代のFWビニシウス(20)とロドリゴ(20)の参戦が確実。さらにFWネイマール(29=パリSG)がリオデジャネイロ大会に続く五輪連覇に意欲を持っており、オーバーエージでの参戦が期待されている。

またU―24アルゼンチン代表はU―24日本代表との2連戦にオーバーエージ枠のGKへレミアス・レデスマ(28=カディス)を帯同するなど、すでに連係強化に取り組んでおり、着々と準備を進めている。

前出したオーバーエージ候補は所属クラブの許可が必要なため、まだ「東京行き」の状況は不透明。それでも大物選手の参戦が実現すれば、五輪サッカー男子が大きく盛り上がるのは間違いない。

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